今回は、福島県出身の、相撲三兄弟「若隆元・若元春・若隆景」の、実績・エピソードなど、親子三代、大相撲の世界で生きる大波一家の仲良し三兄弟についてレポートします。
「大波三兄弟」の原点
福島出身の三人の実家は、祖父が元小結・若葉山(時津風部屋12代目親方・錣山(しころやま))、父は元幕下・若信夫という相撲一家で、本名は大波。福島では相撲の「大波三兄弟」として有名です。
2011年3月11日、東北地方を襲った東北大震災の時は、若元春・若隆景が学法福島高校に在学中。地震のあとは約一か月、長兄の若隆元が所属する、東京の荒潮部屋に受け入れてもらい、避難生活を。
あれから13年。今や幕の内きっての関取として活躍する、若元春・若隆景だが、彼ら三兄弟の四股名の由来が面白い。
ちなみに本名は、長男若隆元が「渡(わたる)」、次男若元春が「港(みなと)」、三男の若隆景は「渥(あつし)」
2017年5月、三男の渥がデビューするタイミングで、兄弟3人が戦国時代の名将・毛利元就の息子3人の名にあやかって改名。長男、「渡」が最初の四股名「大波」から、元就の長男「毛利隆元」の名前の「隆元」を入れて、「若隆元」と。
次男の「港」は、それまでの四股名「剛士」を、元就の次男・吉川元春にあやかり「若元春」と改名。
そして、三男の「渥」は、同じく元就の三男、小早川隆景の字をもらって「若隆景」と命名しました。
兄弟三人の成績・現況
大波兄弟は、長兄・若隆元が入門していた荒汐部屋に東北大震災のとき、弟二人が避難していた縁もあり、兄弟3人とも「荒汐部屋」に所属。
長兄の若隆元は、1991年12月生まれ。高校3年生の2009年十一月場所初土俵。2012年には順調に幕下まで昇進したが、2016年九月場所で左肩を負傷。手術を受けたが、その後も幕下にとどまっている。
名古屋生まれの若隆元はお祖母ちゃんの影響もあり
大のドラゴンズファン 部屋にはドラゴンズ・グッズが
100点以上、ギッシリと埋まっているとか
次男の若元春は、1993年10月生まれ。2011年11月に「大荒波」の四股名で初土俵。その後2012年初月場所では「剛士」に改名。上述のように、2017年5月には、「若元春」に再度改名しています。
その後、一旦前頭に落ちるが、2024年初場所で関脇に復帰
今場所、6勝9敗と負け越し、来場所はふたたび前頭からの挑戦かも
2020年11月22日 良い夫婦(1122)の日に
若元春は3年間交際中の女生と結婚を❣
3男の若隆景は、1994年生まれ。皆さまご存じのように、東の関脇まで昇進し、2022年三月場所で優勝。大関を目の前にしながら大けがに見舞われ、長い休場で幕下まで転落。再度、不屈の闘志で、幕の内に復帰しています。
三人のなかでは、最も身体が小さかったため、高校卒から相撲界に入った兄二人と異なり、東洋大学に進んだ大学4年次で大相撲三段目最下位格付出の資格を得、相撲界に入る決断を!
2019年1月 大学時代からの
お付き合いの女性と結婚
二人の間には可愛い長女が❣
2022年(令和2年)度の
年間最優秀力士賞を受賞‼
順調に見えた三役時代だが、2023年春場所13日目の対琴の若戦で「右前十字靭帯損傷・右外側半月板損傷・骨挫傷・右外側側副靭帯損傷」と言う大けがを 4月に大手術を受け、復帰には半年から一年掛ると診断された
その後、8月には稽古を開始 十一月月場所で、東幕下6枚目で土俵に復帰、今年3月場所、大けがから一年後に十両に 五月場所、14勝1敗で十両として初優勝 七月場所で前頭14枚目として、11勝4敗の好成績を収めたことは記憶に新しいです
むすび
今回は、相撲界の仲良し3兄弟、若隆元・若元春・若隆景についてレポートしました。
もちろん、大相撲は勝負の世界、番付の地位による上下の関係も厳しい世界です。大波三兄弟は、成績から言うと三男・次男・長男と、歳の反対になっていますが、長男・若隆元渡は、弟の付け人を勤めながらも、兄弟仲を保ち、これに対して次男、三男も土俵を離れれば、家族として長兄を敬うと言う、とても良い家族となっています。
大波三兄弟 頑張れ ❣
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