大相撲秋場所・終盤戦をうらなう 優勝は? 三賞選定の基準を説明 

大相撲秋場所も、今日24日からいよいよ終盤戦に差しかかる。

両横綱が元気な今場所。優勝するのは誰か。三賞候補は?

目次

注目力士の星取表

中盤戦を終えて,優勝・三賞候補にふさわしい力士たちの星取表は以下の通り。

横綱大の里9勝1敗
豊曻龍全勝
小結安青錦8勝2敗
前頭七隆の勝8勝2敗
前頭八宇良7勝3敗
前頭十一正代8勝2敗
前頭十五翔猿7勝3敗
前頭十七竜電8勝2敗

三賞候補を選ぶポイントは

大相撲の三賞(殊勲賞、敢闘賞、技能賞)は、その場所で特に活躍した関脇以下の幕内力士に贈られる賞です。明確な数値基準があるわけではなく、千秋楽に開かれる選考委員会で協議・決定されますが、一般的に候補となるポイントは以下の通りです。

殊勲賞

  • 横綱・大関からの白星:最も重要な選考ポイントです。特に、優勝争いをしている横綱・大関を破った場合、その価値はさらに高まります。
  • 優勝力士に唯一土をつけた力士:優勝力士が全勝を逃した唯一の黒星をつけた力士が受賞することがあります。
  • 優勝争いを最後まで引っ張った力士:上位陣を倒し、優勝争いに絡む活躍を見せた力士が対象となります。

敢闘賞

  • 大勝ち、好成績:優勝に次ぐような好成績を挙げた力士が選ばれやすいです。
  • 場所を盛り上げた活躍:新入幕での二桁勝利、ベテランの復活、自己最高位での二桁勝利など、場所全体を盛り上げるような印象的な活躍が評価されます。
  • 敢闘精神あふれる相撲内容:勝ち星だけでなく、常に前に出る、諦めないといった精神的に優れた相撲内容も重視されます。

技能賞

  • 優れた相撲技術:技の豊富さや、力士の模範となるような技術で勝ち越した力士が対象となります。
  • 四つ相撲、小兵力士の活躍:押し相撲よりも、多彩な技を駆使する四つ相撲の力士や、小柄な体で大型力士を翻弄する力士が評価されやすい傾向にあります。
  • 鮮やかな決まり手:特に印象的な決まり手で白星を重ねた場合、選考の決め手となることがあります。

三賞は、単に勝ち星の数だけで決まるものではなく、それぞれの力士の相撲内容や、場所全体における存在感が総合的に評価されます。そのため、8勝7敗といったギリギリの成績でも、相撲内容が素晴らしければ受賞する可能性もあります。一方で、勝ち星が多くても、内容が伴わない場合は受賞できないこともあります。

今場所の三賞候補は

中盤戦を終えた段階で,三賞候補をずばり占うのは難しいが,今の時点での対象としては以下の力士が挙げられるのでは。

殊勲賞  一番候補は小結安青錦。今後の展開で12勝以上挙げれば,優勝候補の一角としての功を認められるのでは。

ダークホースは,横綱大の里を破った前頭二枚目・伯桜鵬。10日目を終えて6勝4敗だが,9勝以上挙げれば有力候補となるのでは。

敢闘賞 10日目を終えた時点で8勝2敗と大きく勝ち越している,安青錦隆の勝。このまま順調に勝ち,12勝以上挙げれば候補の筆頭になるのでは。

技能賞 多彩な技を披露する宇良と,粘り強い姿勢から引き落としなどの技を決める安青錦あたりか。今後の展開次第では,土俵を活発に動き回る翔猿も候補に。

明確な決定基準のない三賞。これから千秋楽にかけての活躍を,審判団の目に植え付ける力士が候補者の筆頭になるでしょう。

ずばり優勝は!?

のこり5日間となったところで,優勝候補は全勝の豊曻龍,9勝1敗の大の里の両横綱に絞られてきた。

これからの取組で注目すべきポイントは,豊曻龍と安青錦の取組。この一番で七月場所に続いて安青錦が金星を挙げれば,大の里対豊曻龍が一騎打ちの可能性大となる。

大の里対安青錦は序盤で対決しており,これからの展開を考えると,安青錦の逆転優勝は可能性が低いとみる。

筆者の予想では,豪快な技が決め手の豊曻龍に対し,今場所の大の里は正攻法の押し・突きがさえており,両者の直接対決では豊曻龍の投げ技は大の里には通じないとみて,大の里に軍配をあげたい。

千秋楽を星ひとつの差で迎える場合,大の里が本番・決定戦と二連勝すると予想する。

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