今年のPGAツアー最後の闘い、「ザ・RSMクラシック」がアメリカ本土・東海岸のジョージア州に舞台を移して、11月20日より開催されます。
2010年、デイビスラブ3世とザック・ジョンソンにより開始された本大会の、概要・コース紹介・放送予定・大会のもようなどを,速報とともにお届けします。

大会の概要
大会の名称 ザ・RSMクラシック
日程 2025年 11月20日(木)~23日(日)
開催コース ジョージア州 シーアイランド・シーサイドコース・プランテーションコース
予選ラウンドは、各選手がシーサイドコースとプランテーションコースを交互にプレーする
主催者 RSM US デイビス・ラブ財団
賞金総額 600万ドル 優勝賞金 108万ドル
マーベリック・マクニーリ
開催コースについて
大会の会場となる,ジョージア州セントサイモンズ島にあるシーアイランドリゾートゴルフクラブのプランテーションコースについて、歴史、設計者、特記事項、コースの概要と特徴を以下にまとめます。
概要・特記事項
- 所在地: アメリカ合衆国ジョージア州セントサイモンズ島
- PGAツアー: 隣接するシーサイドコースとともに、PGAツアーの「RSMクラシック」の開催コースの一つとなっています。
- リゾート: シーアイランドリゾートには、このプランテーションコースの他、シーサイドコース、リトリートコースの計3つのチャンピオンシップコースがあります。
- コンセプト: 2019年の大規模な改修・再設計により、ウォルター・トラビスによるオリジナルの設計を尊重しつつ、クラシックな「ゴルフの黄金時代」の建築様式を取り入れた、戦略的で全てのレベルのプレーヤーが楽しめるコースとして生まれ変わりました。
歴史と設計者
プランテーションコースは、長年の間に複数の著名な設計家によって手がけられ、進化を遂げてきました。
| 年代 | 役割 | 設計者 | 備考 |
| 1927年 | オリジナル設計(9ホール) | ウォルター・トラビス (Walter Travis) | プレーヤー出身の著名な設計家。現在の再設計にも彼の思想(特に「チョコレートドロップ」と呼ばれるマウンドなど)が取り入れられています。 |
| 1960年代後半 | 9ホールの追加 | ディック・ウィルソン (Dick Wilson) | – |
| 1998年 | 改修・18ホール化 | リース・ジョーンズ (Rees Jones) | 2つの9ホールを統合・改修し、「プランテーションコース」として完成させました。 |
| 2019年 | 全面的な再設計 | ラブ・ゴルフ・デザイン (Love Golf Design) デイビス・ラブIII世 & マーク・ラブ (Davis Love III & Mark Love) | シーアイランドを拠点とするデイビス・ラブIII世とその兄弟であるマークによる全面的な改修が行われ、コースの歴史とクラシックな設計要素が復活しました。 |
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コースの概要と特徴
| 項目 | 特徴 |
| デザインコンセプト | クラシックな設計の復活: ラブ・ゴルフ・デザインによる再設計では、「ゴルフの黄金時代」の設計家、特にウォルター・トラビス、セス・レイナー、C.B.マクドナルドなどの影響が強く見られます。 |
| 象徴的な特徴 | * プリンシパルズ・ノーズ (Principal’s Nose): 10番グリーン付近に再現された、オールドコースにインスパイアされたバンカー群。 |
| * テンプレートホールの採用: セス・レイナーらの古典的なテンプレートホール(ビアリッツ、レダン、パンチボウルなど)の特徴をいくつかのグリーンに取り入れています。 | |
| * トラビスのチョコレートドロップ: オリジナル設計にあった「チョコレートドロップ」と呼ばれる小さなマウンドがコース全体に点在しています。 | |
| * 木製バルクヘッド: ラグーンやバンカーの縁に木製のバルクヘッド(杭や角材)が使用され、視覚的なアクセントとクラシックな雰囲気を出しています。 | |
| 景観 | 大西洋(オーシャンビュー)や、隣接するシーサイドコースを見渡す美しい景色が特徴です。木々が剪定され、景観がより開かれました。 |
| 戦略性 | より戦略的なプレイアビリティ: バンカーの数を減らし、グリーンの周りに刈り込んだ芝生のエリアを広く設けることで、ランニングアプローチなどの多様なリカバリーショットの選択肢が生まれ、あらゆるレベルのプレーヤーにとって興味深いコースとなっています。 |
| グリーン | 大きく複雑なグリーン: グリーンのサイズが大きくなり、起伏に富んだ複雑な形状で、より多くのピンポジションが設定可能になっています。 |
| 芝生 | 最新の芝生: ティーとフェアウェイにはプラチナパスパラム、グリーンにはティフイーグルが使用され、最高のコンディションを保っています。 |
本大会は、2010年Sea Island 常駐プロコーチの、デイビスラブ3世とザック・ジョンソンがイベントを開始した
大会のタイトルスポンサー「RSM US」は、米国における大手会計事務所およびコンサルティング会社の1つで、特に中堅企業向けのサービスを提供しています。以下にRSM USの概要を示します。
概要
- 設立 : RSMの起源は、1964年に設立されたRSM McGladreyに遡ります。
– 本社 : ミネソタ州ミネアポリス。
– サービス : 会計、監査、税務、コンサルティングサービスを提供。特に、中堅市場(ミドルマーケット)に焦点を当てている。
– 業界特化 : 製造業、サービス業、ヘルスケア、テクノロジー、非営利団体など、さまざまな業界のクライアントに対応。
– グローバルネットワーク : RSMは世界中に拡大しており、150か国以上において、RSMネットワークのメンバーとして各国の事務所と連携している。
– 企業理念 : 「クライアントの成功を最優先にする」という姿勢を持ち、パートナーシップに基づいたアプローチを重視。
主なサービス
1. 監査・保証 : 財務諸表の監査、内部統制の評価、リスク管理など。
2. 税務サービス : 企業税、国際税務、税務計画、コンプライアンスサービス。
3. コンサルティング : 経営戦略、業務改善、ITコンサルティング、M&Aサポート。
4. 業種特化サービス : 業界特有のニーズに基づいたカスタマイズされたサービス。
RSM USの特徴
– 中堅企業への特化 : 大企業だけでなく、中小企業やミドルマーケットに特化したサービスを提供していることが特徴。
– テクノロジーの活用 : AIやデータ分析などの先端技術を活用し、効率的なサービス提供を実現。
このように、RSM USは多様なサービスを提供し、特に中堅企業への支援を重視しています。

放送予定
CS放送 ゴルフネットワーク
| 11月21日(金) | 02:00~05:00 |
| 11月22日(土) | 02:00~05:00 |
| 11月23日(日) | 03:00~06:00 延長07:00まで |
| 11月24日(月) | 03:00~06:00 延長08:00まで |
BS放送 BS10
| 11月23日(日) | 05:00~07:30 |
| 11月24日(月) | 05:00~07:30 |
出場選手の顔ぶれと組み合わせ
日本からは,久常慮・金谷拓実・星野陸也・大西魁人の4人が出場予定です。
初日の日本勢の組み合わせは次のとおり。(日本時間)
| 22:30 | in | スコット・ピアシー 久常涼 ダニー^・ウォーカー |
| 23:36 | out | トレバー・コーン 金谷拓実 H.エンディコット |
| 00:31 | out | B.ソーンベリ 大西魁人 デビッド・フォード |
| 00:42 | in | M.アンデルセン ケビン・ヴェロ 星野陸也 |
初日金谷・星野は88位スタート
初日,金谷拓実と星野陸也は共に2アンダー・88位タイのスタートとなった。
2日目のゴルフで予選通過ができるよう,頑張ってほしい。
大西魁人は1アンダー・104位タイ,久常涼はイーブンパー・125位タイで初日を終えています。
日本勢予選通過ならず
2日目,日本人選手の中では,星野陸也がトータル5アンダーとしたが,予選通過ラインのー6に1打届かず。
金谷拓実は3アンダー,久常涼・大西魁人は2アンダーと,残念ながら日本人選手は全員予選カットとなりました。
金谷拓実は惜しくもフェデックスポイントランキング100位以内のシード権に届かず,来季のPGAツアーへの参戦機会は大幅に減少するみこみ



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