読売巨人軍は22日、新戦力としてボビー・ダルベック内野手の入団を発表しました。
ダルベック選手(30才)は今シーズンはシカゴ・ホワイトソックスでプレー。
同選手の簡単な紹介と、巨人軍における今後の役割などについてお届けします。
ボビー・ダルベック選手とは
1. 2025年シーズンのホワイトソックスでの歩み
ダルビック選手は2025年1月、マイナー契約でシカゴ・ホワイトソックスに加入しました。春季キャンプでの招待選手を経て、4月下旬にメジャー昇格を果たしましたが、ホワイトソックスでの在籍期間は短期間に留まりました。
- メジャー昇格: 2025年4月21日にアクティブ・ロースター入り。
- 出場成績: 7試合に出場。18打数4安打(打率.222)、0本塁打、1打点。
- DFA(事実上の戦力外): 5月初旬にロースターから外れ、その後フリーエージェントとなりました。
ホワイトソックスでは、三振を抑えて出塁する能力(出塁率.333)は見せたものの、期待された長打が出ず、チームの構想から外れる形となりました。
2. プレースタイル:圧倒的なパワーと三振のリスク
ダルベック選手の最大の特徴は、MLBトップクラスのパワー(長打力)です。レッドソックス時代の2021年には25本塁打を記録しており、捉えた時の飛距離は驚異的です。
一方で、キャリアを通じての課題は三振の多さです。
- 強み: 150km/h後半の速球にも力負けしないスイングスピード、一塁・三塁をこなす守備力。
- 弱み: 変化球への対応とコンタクト能力。MLB通算の三振率は非常に高く、いわゆる「三振」か「ホームラン」かという極端な打者の一人です。
3. 【最新ニュース】読売ジャイアンツとの契約
本日(2025年12月22日)、ダルベック選手が日本プロ野球(NPB)の読売ジャイアンツと契約したことが報じられました。
- 契約内容: 1年契約、年俸は約100万ドル(約1億5000万円)以上の保証とされています。
- 期待される役割: 退団やメジャー挑戦が噂される主力の「ポスト岡本和真」候補、あるいはクリーンアップを打つ大砲として期待されています。
4. 2025年 成績まとめ
| カテゴリ | 2025年成績 (CWS) | 2025年 3A通算 (CWS/MIL/KC) |
| 出場試合数 | 7試合 | 105試合 |
| 打率 | .222 | .269 |
| 本塁打 | 0本 | 24本 |
| 打点 | 1点 | 82点 |
| 三振 | 6個 | 110個以上 |
ダルベック選手への期待
シカゴ・ホワイトソックスからフリーエージェントとなり、読売ジャイアンツへの入団が決定したボビー・ダルベック選手の、日本での役割や起用法についてさらに深掘りして解説します。
巨人は現在、絶対的な主砲である岡本和真選手のメジャー挑戦(ポスティング容認)という大きな転換期にあります。ダルビック選手には、その穴を埋める「新・大砲」としての期待が集中しています。
1. 期待される役割と打順
巨人の阿部慎之助監督は、ダルベック選手をクリーンアップ(主に4番または5番)として固定する構想を持っていると考えられます。
- 右の大砲としての期待: 岡本選手が抜ける打線において、日本人打者だけでは補いきれない「圧倒的な飛距離」をダルベック選手に求めています。
- 打順のイメージ: キャベッジ・リチャード・岸田などとのクリーンアップトリオ 特にダルビックには一発長打を期待して5番打者のイメージが沸きます。
2. 守備位置のプラン
ダルベック選手は一塁、三塁、さらには外野や遊撃もこなせる器用さを持っていますが、巨人では以下の2パターンが有力です。
- プランA:三塁手 強肩を活かして,ショート泉口との三遊間コンビを組む
- プランB:一塁手 石塚など若手が三塁を。その場合、リチャードとの一塁手争奪競争となる。
3. 日本のプロ野球(NPB)への適応予想
ダルベック選手が成功するためのポイントは、以下の2点に集約されます。
| 期待されるメリット | 懸念されるリスク |
| 東京ドームとの相性: 狭い東京ドームなら、打ち損じでも本塁打になるパワーがあります。30〜40本塁打も現実的な目標です。 | NPB特有の変化球: 外角に逃げるスライダーや、低めに落ちるフォークへの対応。三振をどこまで減らせるかが鍵です。 |
| 高い身体能力: 巨体ながら走塁や守備も献身的で、チームプレーを重視する阿部監督のスタイルに合うと評されています。 | 選球眼: 3Aでは四球を選べていましたが、日本の「ストライクゾーンの細かさ」にアジャストする必要があります。 |
4. チームメイトとの縁
興味深い点として、今オフに巨人入団の可能性が高い,元レッドソックスの右腕、ブライアン・マタ投手の存在があります。 かつての同僚が同時に加入することで、異国の地での適応(ジャパニーズ・アジャストメント)がスムーズに進むことも期待されています。

まとめ:2026年シーズンの展望
ダルベック選手は、いわゆる「当たれば飛ぶ」だけの助っ人ではなく、MLBでの実績と30歳という脂の乗った年齢から、「大化け」してNPBを席巻するポテンシャルを秘めています。ホワイトソックスでは短期間の出場でしたが、その悔しさを日本で晴らす形になるでしょう。
個人的な見解 彼の「一振りで試合を決める力」は、得点力不足に悩む今の巨人にとって最大の補強と言えます。三振を恐れず、豪快なスイングを貫ける環境を首脳陣が作れるかどうかが注目です。






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