出雲旅行記・安来(やすぎ)から 足立美術館と安来節演芸館を訪問

なかなかチャンスがなかった、島根県への旅行がやっと実現。

11月初旬、羽田空港からJALのマイレージを利用して、ワイフと2人で出かけました。

泊まるのは、温泉とはいきませんが、松江駅前の「東横イン」を3泊予約。

我が家は国内旅行をするときは、いつも、東横インを利用しています ほとんどの地域で、駅前の便利なロケーションに在るケースが多く、料金も朝食無料サービスの割にはリーゾナブルです

目次

松江から安来の足立美術館へ

チェックインしたのが夕方6時過ぎ。明くる日はJR松江駅発8時01分の米子行きの、各駅停車のローカル線で「安来駅」まで20分余り。

松江から安来までは、距離的にはそれほど離れていないが、山陰線は単線のため、各駅での対向車待ちが多く、やや時間が掛かります

安来駅前からは、足立美術館が運行する無料送迎バスを利用して、現地までは約20分で到着しました。

駅を出ると、直ぐ右側に足立美術館専用のバス停があります

美術館でチケットを買って、入場する時に、帰りのバスの🚌札を貰わなくてはならないので、あらかじめ何時ごろに美術館を離れるか、決めておくと良いですね

チケットは大人2300円と少し高い目ですが、無料の送迎バスもあり、なんと言っても手入れの行き届いた庭園、所蔵の骨董・絵画などを見学できることを考えれば、充分その値打ちがあります

美術館の館内へ・枯山水の庭園

足立美術館の見学のポイントは、目の前に広がる庭園の鑑賞と、横山大観、蜀山人などの美術品の鑑賞の2点ですね。

9時15分ごろ入館して、チケットを買ったあと、となりの安来節会館も見学することを考慮して、安来駅への還りの乗車札は午後1時の札を選び、館内に。

まず、目の前に、ガラス越しに広がるのが、有名な枯山水の庭園です。

この日はあいにく、朝から降ったりやんだりの雨模様の天気でしたが、借景となる枯山水の庭の向こうに見える山々に、具合よくモヤと言うか、霧がかかり、それはそれで風情(ふぜい)のある景色でした。

パノラマのように広がる、枯山水の庭園の奥側には、白砂を活かした白砂青松庭が、美しく目の前に広がります。

この庭を背景に、おおぜいの見学客が記念撮影をしており、我々も近くの方にお願いして、数枚撮っていただきました。

おさるちゃん

足立美術館では、写真撮影は
すべてフリーです

北大路魯山人の作品の蒐集

庭園の見学のあいまに、庭園と反対側の奥まってところに、美食家で有名な芸術家、北大路魯山人(1883年~1959年)の陶芸・食器・書画などの蒐集展示室があります。

足立美術館の魯山人館は、2020年にオープン 美術館の創設者・足立全康(1899~1990)の蒐集品200点余りと、あらたに加えられた作品群は全部で500点あまり この魯山人館には、そのうちの120点余りが常時、展示されています

横山大観コレクション

足立美術館の美術品でもっとも有名なのが、日本画の大家・横山大観の作品群で、約120点にのぼると言われています。

創設者・足立全康氏は美術品の蒐集者であったが、ことのほか横山大観の日本画に惹かれ、生涯をかけてその作品群を求め続けたと言われています。

有名な作品には、大作の「紅葉」などがありますが、私は初期の作品「無我」がもっとも好きです。

大観29才のときの作品で、彼を一躍有名にした画ですが、あどけない童子を描いた、仏教の「無我」に通じるこの作品は、むかし台北の故宮博物館で観て、なんともいえない感激をおぼえた、「寒山拾得」を彷彿とさせます。

安来節演芸館に足をのばし

足立美術館で庭園と芸術作品集を見学したあと、となり(と言っても200mほど離れています)の「どじょう掬い」で有名な安来節を保存する、「安来節演芸館」を訪ねました。

この日はラッキーなことに、ちょうど、どじょう掬いなどの出しものがあるとのことで、入場料1000円を払って館内の演芸ホールに。

「どじょう掬い」などの演芸は、土日・祝日はほとんど公演されますが、ウィークディは週に1~2日なので、前もってインターネットなどで公演日をチェックされた方がよいですよ!

演技は約40分間。三味線と小太鼓の囃子で、安来節などの民謡、そしてメインの「どじょう掬い」の実演など、40分があっという間に過ぎる面白さでした。

むすび

この日は、安来市内のJR駅から、送迎バスで約20分のところにある、創設者・足立全康翁の生地に立つ、「足立美術館」と、そのとなりにある「安来節演芸館」を訪問する、出雲旅行の初日でした。

テレビなどで紹介される「足立美術館」を、実際に訪れてみましたが、やはり映像で見るより、現地で実際に自分の眼で見る景色は代えがたいものが。

また、おとなりの「安来節演芸館」は、旅行の計画にはなかったが、前日に安来市のことを調べてみて、グーグルマップで美術館と隣り合わせとわかり、急遽予定に組み入れました。

banamo

組み入れて
大正解!

初めての出雲旅行でしたが、初日はとても満足のいく一日でした。

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