3月9日より、恒例の大阪・春場所が始まりました。
新横綱・豊昇龍はじめ、元気な力士たちの序盤の相撲を観ながら、優勝のゆくえを探ってみましょう。


春場所の番付表
春場所の新番付は次の通り。
東 | 番付 | 西 |
豊昇龍 | 横綱 | |
大の里 | 大関 | 琴櫻 |
大栄翔 | 関脇 | 王鵬 |
霧島 | 小結 | 阿炎 |
若隆景 | 前頭筆頭 | 若元春 |
豪ノ山 | 前頭二 | 千代翔馬 |
翔猿 | 前頭三 | 隆の勝 |
高安 | 前頭四 | 一山本 |
宇良 | 前頭五 | 金峰山 |
平戸海 | 前頭六 | 尊富士 |
正代 | 前頭七 | 玉鷲 |
熱海富士 | 前頭八 | 欧勝馬 |
伯桜鵬 | 前頭九 | 遠藤 |
錦木 | 前頭十 | 湘南乃海 |
翠富士 | 前頭十一 | 明生 |
宝富士 | 前頭十二 | 阿武剋 |
錦富士 | 前頭十三 | 獅司 |
竜電 | 前頭十四 | 美ノ海 |
安青錦 | 前頭十五 | 佐田の海 |
朝紅龍 | 前頭十六 | 琴勝峰 |
御嶽海 | 前頭十七 | 白熊 |
時疾風 | 前頭十八 |
初日を振り返って
元気が目についたのは、先ず豪快な力業(ちからわざ)を見せた豪ノ山。そして、初日横綱豊昇龍をまっしぐらに突出しで破った阿炎。
逆に、元気のないのが大関琴櫻。今場所が角番だけに、心配です。
若元春、若隆景兄弟力士は、今場所ともに前頭筆頭ですが、初日の取組みは上々の滑り出し。若隆景は大関大の里に敗れはしたものの、あわやと言う粘りを見せ、若元春は落ち着いて、琴櫻を寄切った。
2日目 三役陣は
対若隆景戦,豊曻龍が寄り切りで,横綱としての初勝利を飾った。これで,横綱になった緊張感がほどけて,従来の力を出してくるのでは。
琴櫻も,これまでの対戦成績が無敗の豪ノ山をあいてに,無難に寄り切って星取りを1勝1敗に。
大の里が2連勝と元気な相撲をみせているが,王鵬が初日に続いて2連敗と元気がない。
大栄翔が千代翔馬を突き出しでくだして星を五分にもどした。
小結・阿炎は今場所,立ち合いがするどく,2日目も翔猿を一気に突き落としでやぶって2連勝。
前頭陣をみてみると,高安・尊富士(たけるふじ)・伯桜鵬(はくおうほう)・阿武剋(おうのかつ)・竜電(不戦勝あり)・美ノ海(ちゅらのうみ)・朝紅龍・琴勝峰が2連勝。
序盤の五日間 おもな力士の星取表
序盤戦をおわり,優勝に絡みそうな力士たちの星取表をまとめました。
番付 | 勝 | 負 | |
豊曻龍 | 横綱 | 3 | 2 |
大の里 | 東大関 | 4 | 1 |
霧島 | 東小結 | 3 | 2 |
阿炎 | 西小結 | 3 | 2 |
若元春 | 前一 | 3 | 2 |
高安 | 前四 | 4 | 1 |
尊富士 | 前六 | 3 | 2 |
伯桜鵬 | 前九 | 4 | 1 |
遠藤 | 前九 | 4 | 1 |
阿武剋 | 前十二 | 4 | 1 |
獅司 | 前十三 | 4 | 1 |
美ノ海 | 前十四 | 4 | 1 |
5日目,序盤戦をおわり,はやくも全勝力士は消え,4勝1敗が次の6人に。
大の里 高安 伯桜鵬 遠藤 阿武剋 獅司 美ノ海
5日目で優勝をうらなうのは早すぎる気もするが,今場所元気な力士を念頭に,大胆に予測してみたい。
まず,4勝1敗の力士群からは,大の里・高安・伯桜鵬をあげたい。大の里はもちろん,元大関の高安も今場所は落ち着いた土俵。伯桜鵬もここに来て,安定感を増したように感じる。
3勝2敗のなかでは,やはり断トツが豊曻龍。初日は,横綱相撲をとらなければといった緊張感から。5日目は千代翔馬の奇策に敗れたが,徐々に実力が出てくるとおもう。
あと,3勝2敗組では優勝経験のある尊富士,初日から前に出る相撲の阿炎あたりを候補としてあげたい。
むすび
一昔前の,大鵬とか青昇龍,白鳳といった絶対的な力士がいなくなった最近の土俵では,10日目を過ぎても優勝の行方が混とんとする場所も多い。
そんな中でも,場所ごとに芯となる元気な力士に注目し,優勝のゆくえを占うのは,大相撲の大きな楽しみです。
5日目をおわり,大相撲は中盤戦へと向かいます。力士たちの序盤戦での戦いぶりを振り返りつつ,中盤・終盤に向かって土俵を注目していきましょう!



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