気の遠くなるような長い年月をかけて,サンゴ礁が隆起してできた沖縄本島。島のあちこちにある,サンゴ礁からなる石灰岩の痕跡のなかでも,もっとも大規模な鍾乳洞から形成された「ガンガラ―の谷」は,那覇市内からだと東南東の方角,南城市の一角にあります。
原始の面影が色濃く残る,幽玄の谷「ガンガラ―の谷」は、隣接する「おきなわワールド」とともに,沖縄旅行の計画にぜひ組み入れたい魅力たっぷりの観光地です。
「ガンガラ―」とは?
一風かわった名前の谷「ガンガラ―」とは,どういう意味でしょうか。
ツアーの冒頭に案内人の女性が,以下の理由を説明してくれました。
このツアーの地がまだ未開発のころ,ちょうど現在の「ガンガラ―の谷」の入り口と,「おきなわワールド」の入り口を分断するように走る舗装道路あたりが高台となっており,その頂き付近に穴が空いていた(空洞の鍾乳洞の屋根付近) 地元の人たちがその穴から石ころを落とすと,「ガラガラ ガーンガーン」という音が,地面の下から響いたそうな その音響が「ガンガラー ガンガラー」と聞こえたため,この地で巨大な鍾乳洞の洞窟が発見されたとき,「ガンガラーの谷」と名付けられたとのこと
見学の申し込み
「ガンガラ―の谷」見学ツアーは,とても人気があり事前予約が必須です。
事前予約は,下のツアーガイドコースをクリックして,右上の「オンライン予約」から入るか,直接電話にてできます。
電話番号 ; 098-948-4192
(電話受付 9時~17時30分)




見学コース
所定の時間前に,入り口付近に集合。
ツアーにはかならず,案内人が一人付いてくれます。

ユーモアたっぷりの案内人が,道中くわしく説明してくれので,
楽しく見学できるよ
見学のコースは次の道順です。
- 集合場所 ケイプ(渓谷)カフェから出発
- イナグ(女性)洞
- イキガ(男性)洞
- 大岩
- トンネルを通過
- 大主(ウフジュ) 巨大なガジュマルの木
- ツリーテラス(高台からの遠望)
- 武芸洞


イナグ洞・イキガ洞へ
イナグ洞(女性)・イキガ洞(男性)は,鍾乳洞でできたこれらの洞が発見されて以来,地元の人々の信仰の対象となってきた。
洞の名前の由来は,案内人がユーモアたっぷりに教えてくれます。
洞への小道には,熱帯ジャングルを思わせる原生林が。








入口を下って巨大な鍾乳洞が崩れてできた小道を目指す洞へ
道の右下には小川が流れ,周囲は原生の植物でおおわれている
一日に30センチ伸びるジャイアントバンブーなど、自然の現象・そのいわれなどを案内人が詳しくおしえてくれます














大岩を通り巨大ガジュマルの木へ
ウナグ・イキガ洞を見学のあと,方向を変えて大岩をとおり,巨大ガジュマルの木の下に集合。
ここで,希望者にはガジュマルの木を背景に,記念撮影に応じてくれます。



ツアーの思い出に同行の仲間と
記念撮影を!
樹齢150年といわれる大木
逆に言うと,150年でここまで大きくなる,成長のスピードの速さを実感!




高台のツリーテラスへ
ガジュマルの大木を見学したあとは,さらに進んで板でできた階段をのぼり,ツリーテラスと呼ばれる展望台へ。




ツリーテラスからは2万年前の原始人「湊川人」が発掘された現場も望め,開けた景色が広がっています。


写真の水平線近くの,真ん中からやや左側に見える,ぽこっとした小山風のところが港川人が発見された場所
港川人 1967年にアマチュア考古学研究家・大山盛保氏により発見された,約2万年前に沖縄に住んでいた古代原住民 詳しくは下の記事をクリックして
終点の武芸洞へ
高台のツリ―テラスで遠望したあと,ふたたび階段を下りて最終点の武芸洞まで。
武芸洞でのクライマックスは,この地で発掘された2500年前の埋葬の跡です。






目の前の一角に,2500年昔の埋葬跡がくっきりと現れ,手に取るように見ることができる。



すごい臨場感!!
むすび
楽しい沖縄旅行のひととき,<沖縄>と言うか人類の足あとが発見できるツアー,「ガンガラ―の谷」見学ツアーは,わたしたちの好奇心・探求心を満足させてくれること請け合いです。
ツアーへの参加は,那覇に着いてからの予約でも大丈夫。時間のゆるすかぎり,皆さんで。独り旅行ならひとりでも,お二人ならカップルで,ぜひ体験ツアーを楽しんでください!


コメント
コメント一覧 (4件)
沖縄、、、そうですか、ガンガラーの谷という観光地があるんですね、初めて知りました。2万年前に住んでいた滝川人のこと、2500年前の埋葬跡など全く知らなかったので新鮮な情報です。情報ありがとうございます。きれいな海、美しい樹木など印象に残る記事です。
沖縄を知る上で貴重な情報をいただきました。
小泉さん
貴重なコメントをありがとうございました。
港川人は現時点では、オーストラリア原住民ののアボリジニなどと、同じ系統と言われているようです。
何となく、いま外を歩いている沖縄の人に似ていますが
また、コメントをお願いします
カズ
興味深く読ませていただきました。
イザナギ、イザナミ神話伝説を拝借できるほど幽玄というか
霊験を感じさせるというか、そんな雰囲気がある所なんでしょう。が、
ガイドの笑いを誘う口上はなんとなくわかりますよ。
平和的でいいですね。
望月さん
ありがとうございます
若いガイド嬢が、頑張ってました。
カズ