全英女子オープンの前哨戦、スコットランド女子オープンが、7月24日から開催されます。
今年のコースは,スコットランドの都市グラスゴーの南西部にあるダンドナルド・リンクス。
スコットランドのリンクス特有の気候の下で行われる大会の,概要・放送予定・出場選手・初日のペアリングなどをお届けします。


大会の概要
大会の名称 ISPS Handa スコティッシュ女子オープン
日程 2025年 7月24日(木)~7月27日(日)
開催コース スコットランド ダンドナルド・リンクス
主催スポンサー ISPS Handa(国際スポーツ振興協会)
賞金総額 200万ドル 優勝賞金 30万ドル
前年度優勝者 ローレン・コフリン
「ダンドナルド・リンクス」について
今大会の会場,スコットランドのダンドナルド・リンクスコースは、その特徴と挑戦的なホールで知られています。
コースの特徴
- モダン・リンクスコース: 伝統的なリンクスコースの要素を持ちながらも、現代的な設計が施されています。
- 起伏のあるフェアウェイとグリーン: フェアウェイはうねりがあり、グリーンも微妙な傾斜やアンジュレーションが多く、パッティングの難易度が高いです。
- 深いラフとバンカー: 深いラフや、適所に配置されたポットバンカーが特徴的で、正確なショットが求められます。特に、ティーショットでは260ヤード先にポットバンカーが配され、タイトなフェアウェイの左右は深いラフでガードされています。
- 海からの風: 海沿いのコースではありませんが、コースの一部から海がかすかに見え、海からの強い風が常に影響を与え、難易度を高めます。
- 戦略性: コース全体が戦略的に設計されており、安易なミスは許されません。様々なクラブを使いこなす能力が試されます。
- 自然との融合: カイル・フィリップスによって設計され、自然の地形を最大限に活かしたレイアウトが特徴です。砂丘やバーン(クリーク)などの自然のハザードが随所に配置されています。
- 景観: コースからはクライド湾やアラン島の素晴らしい景色を眺めることができます。特にバックナインは壮観な景色が広がります。
- アクセシビリティ: ヤーデージは6,415ヤードから7,300ヤードまで幅広く設定されており、あらゆるレベルのゴルファーが楽しめるようになっています。
名物ホール
ダンドナルド・リンクスには特に印象的なホールがいくつかあります。
- 11番ホール(パー3、約120ヤード):
- このコースで最も短いホールですが、最も記憶に残るホールの1つです。
- グリーン手前には3つの深いバンカーが待ち構えており、正確なショットが要求されます。
- さらに、グリーンの裏には「Cauldron(大鍋)バンカー」と呼ばれる隠れたバンカーがあり、ティーからは見えないにもかかわらず、入ってしまうと脱出が非常に困難なことで悪名高いです。このバンカーはゴルフ界でも「最も厄介なバンカー」の一つとして知られています。
- 近くにあるロイヤル・トゥルーンGCの「ポステージスタンプ」と呼ばれるパー3ホールを意識しているとも言われています。
- 3番ホール(パー5、約540ヤード):
- やや右ドッグレッグのロングホールです。
- ティーショットでは右にバーン(クリーク)が走り、フェアウェイがタイトです。280ヤード先には大きなフェアウェイバンカーがあり、その手前に刻むのが安全策となります。
- セカンドショットでは、グリーン手前70~100ヤードでバーンが斜めに横切り、越えるか刻むかの判断が迫られます。
- 13番ホール(パー4、約410ヤード):
- 鉄道線路に沿って伸びる景色の良いパー4です。
- フェアウェイを捉えることが不可欠で、左には線路、右には深いラフが広がります。
- うねるフェアウェイの先には、グリーン手前を横切るバーンが隠れており、不正確なショットはバーンに捕まる可能性があります。
ダンドナルド・リンクスは、スコットランドのゴルフ海岸にある名門コース群の中でも、比較的新しいながらも高い評価を得ている「必プレー」のリンクスコースとして注目されています。
放送予定(日本時間)
BS放送 WOWOWライブ
7月24日(木) | 17:30~21:45 |
7月25日(金) | 17:30~21:45 |
7月26日(土) | 21:00~01:30 (延長あり) |
7月27日(日) | 21:00~01:00 (延長あり) |

おもな出場選手
日本からは,以下の9選手が参加する予定。
古江彩佳 竹田麗央 山下美夢有 岩井明愛 岩井千怜 勝みなみ 渋野日向子 吉田優利 馬場咲希
そのほか,注目選手は次のとおり。
ネリー・コルダ ミンジー・リー ローリン・コフリン キム・アリム チェ・ヘジン イエリミ・ノ マヤ・スターク アリヤ・ジュタヌガーン ほか
初日の組み合わせ
初日の日本人選手の組み合わせは次のとおり。
16:14 | out | ミンジー・リー 竹田麗央 メーガン・カン |
21:04 | out | マノン・デ・ロイ ロージー・デイビス 吉田優利 |
22:10 | out | 山下美夢有 オーストン・キム L.マクリモント |
15:41 | in | L.マグワイア アン・バン・ダム 岩井明愛 |
16:36 | in | 勝みなみ ジェニー・シン M.ジュタヌガーン |
16:47 | in | 馬場咲希 チョン・インジ C.ナポレオーヴァ |
21:04 | in | シャノン・タン 岩井千怜 S.シュメルツェル |
21:15 | in | 古江彩佳 ローレン・コフリン E.ヘンセライト |
22:21 | in | 渋野日向子 エイミー・ヤン デウィ・ウェーバー |

ネリー・コルダは16:36
アウトスタート!
初日の日本勢
初日、日本人選手のトップは5アンダー・2位タイグループの竹田麗央。
二番手には、4アンダーの勝みなみが付けている。



初日,ネリー・コルダは4アンダー
7位タイグループに
初日を終えて、日本勢9人の順位は次のとおり。
2T | 竹田麗央 | -5 |
7T | 勝みなみ | -4 |
17T | 渋野日向子 | -3 |
24T | 岩井明愛 | -2 |
吉田優利 | ||
43T | 古江彩佳 | -1 |
55T | 馬場咲希 | E |
86T | 山下美夢有 | +2 |
132T | 岩井千怜 | +6 |
予選ラウンドを終えて
予選ラウンド2日目、竹田麗央は1オーバーとふるわず、12位タイに後退。
勝みなみが2日目を3アンダーと健闘し、順位を6位タイに上げてきた。
前日、ー3・17位タイの渋野日向子は、この日を4オーバーとしたが、トータル+1で辛うじて決勝ラウンドに進むことができた。
予選ラウンドを終えて、日本選手の結果は次のとおり。吉田・山下・岩井(明)も含め、6選手が決勝ラウンドに進んだ。
6T | 勝みなみ | -7 |
12T | 竹田麗央 | -4 |
29T | 吉田優利 | -2 |
38T | 岩井明愛 | -1 |
山下美夢有 | ||
59T | 渋野日向子 | +1 |
予選カット | 馬場咲希 | +4 |
岩井千怜 | +7 | |
古江彩佳 | +3 |
決勝ラウンド3日目
3日目,ふたたび竹田麗央がtoday3アンダー(ノーボギー)・トータルー7として,日本勢のトップ・9位タイに浮上した。
2番手には,この日5アンダー・トータルー6とスコアを伸ばした山下美夢有。
勝みなみは3日目を2オーバーとして,18位タイに後退している。
首位は,トータル17アンダーのロティ・ウォード(英)。ネリー・コルダは首位と5打差で5位タイに。
3日目の日本勢の順位は次のとおり。
9T | 竹田麗央 | -7 |
15T | 山下美夢有 | -6 |
18T | 勝みなみ | -5 |
42T | 岩井明愛 | -1 |
吉田優利 | ||
54T | 渋野日向子 | +1 |




山下美夢有10位タイに
最終日、山下美夢有が2アンダー・トータル-8として、10位タイに浮上。
岩井明愛も、この日5アンダーと大健闘。順位を前日の41位から、16位タイまで急浮上させた。
一方、竹田麗央は最終日、6オーバーと振るわず、トータル-1までスコアを落として、順位を38位タイに落とした。
優勝は、2日目から首位を守ったロディ・ウォード。最終日も4アンダーと安定したゴルフで、2位と3打差のー21とした。



ウォード選手は21才
プロデビュー戦でのみごとな初勝利!
大会を終えて、日本勢の成績は次のとおり。
10T | 山下美夢有 | -8 |
16T | 岩井明愛 | -6 |
28T | 勝みなみ | -4 |
38T | 吉田優利 | -1 |
竹田麗央 | ||
50T | 渋野日向子 | +1 |










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