LPGA昇格を目指す,エプソンツアーも大詰め。最後の大会「エプソンツアー選手権」を残すだけとなった。
同時に,ツアーランキング4位の原英莉花選手は,先週行われた「マーフィ・エルドラド選手権」終了時点で,11位の選手とポイント数の差が800ポイント以上となり,最終戦の優勝ポイント数・650点より多いため,ランキング10位以内の選手に与えられる「カテゴリー9」が確定した。
昨年のQシリーズで、惜しくもLPGA入りを逃した原選手。今期のエプソンツアー挑戦による、何がなんでも全米女子ツアーに昇格すると言う、強い思いがが実りました。

今後の展望・カテゴリー9とは
めでたくLPGA昇格が決まった原英莉花選手。今後のツアーにおける挑戦の展望を解説します。
昨年まではエプソンツアーランキング10位までがLPGA昇格対象だったが、今年度からは15位以内となり、その中でも1位から10位までは、来季の出場優先順位付けが、カテゴリー9にランクされることに。
LPGAツアーの出場資格は、シーズンごとに変動する優先順位(Priority List)に基づいている。
- フルフィールドの大会: 上位のカテゴリーに属する選手が全員エントリーしない場合に、空き枠があれば出場できる可能性があります。
- フルフィールドでない大会(メジャーや招待試合など): これらの大会は出場資格が厳しく設定されており、カテゴリー9では基本的に出場できません。
原選手の次の目標はメジャーや招試合への出場機会を得るために「リシャッフル(優先順位の再編成)」で順位を上げるか、その年の成績で翌年のシード権を獲得することを目指すことになります。
リシャッフルについて
LPGAのりシャッフルは,一年に2回おこなわれる。
- 1回目: シーズン序盤の5月頃
- 2回目: シーズン中盤の7月頃、または8月頃
リシャッフルは、それまでの試合で獲得したCMEグローブポイントに基づき、選手の出場優先順位を再編成する制度です。特にQシリーズ(最終予選会)を突破してツアーに参戦した選手など、下位のカテゴリーに位置する選手にとっては、出場機会を増やすための重要なステップとなります。
このリシャッフルでCMEグローブポイントランキングの80位以内に入ることができれば、出場優先順位が大幅に上がり、その後の試合にほとんど出場できるようになります。

現実問題として
上位の出場者の少ないアジアでの大会など,出場権を得やすい大会で,
実績を積み重ねることが重要!


CMEグループツアー選手権
LPGAのレギュラーメンバーとは,要するにCMEポイントランキングで80位以内の選手を指(さ)す。
一方,象徴的なビッグゲームとして重要性を増してきている,LPGAの最終大会「CMEグループツアー選手権」にはCMEポイントランキング60位以内の選手だけがエントリーできる。
CMEグループ・ツアー選手権は、LPGAツアーのシーズン最終戦として、非常に高額な賞金が設定されていることで知られています。特に近年、その賞金額は大幅に引き上げられ、女子ゴルフ界の報酬面をリードする大会となっています。
主な報酬(2024年大会実績・発表情報に基づく)
- 賞金総額: 1,100万ドル(約16億6,000万円)
- 優勝賞金: 400万ドル(約6億円)
- 2位賞金: 100万ドル(約1億5,000万円)
特徴
- 女子スポーツ史上最高額: 優勝賞金400万ドルは、女子スポーツの大会における史上最高額とされています。
- 出場選手全員が報酬を獲得: この大会は予選カットがなく、CMEポイントランキング上位60名のみが出場します。出場する選手は全員が最低でも5万5,000ドル(約800万円)を獲得できます。
- 大幅な賞金増額: 2023年大会の賞金総額が700万ドル、優勝賞金が200万ドルだったのに対し、2024年大会ではそれぞれ1,100万ドル、400万ドルと大幅に増額されました。これにより、上位入賞者だけでなく、出場選手全体の報酬が大きく引き上げられました。
これらの高額な賞金は、選手にとって大きなモチベーションとなり、また女子ゴルフの発展にも大きく貢献しています。
めざせCMEランキング60位以内!
これからLPGAに打って出る原英莉花選手。とりあえずの目標は,実績を積み重ねて2026年5月の第一回リシャッフルでランキング80位以内に。
ここで,レギュラー大会には常時出場できる権利を得て,次の段階は60位以内に入り,11月に行われるCMEグループツアー選手権への出場権を得ること。



もちろん,それまでにレギュラー大会で優勝すれば
同時にメジャー大会へも出場できる!






コメント