8月17日に終了した、エプソンツアー・ワイルドホースゴルフクラシックで,見事優勝した原英莉花選手に対し、LPGAは19日、今期のエプソンツアーにおける同選手の優秀な成績をふまえ,全米女子ツアーへの昇格を発表した。
昨年のQシリーズで、惜しくもLPGA入りを逃した原選手。今期のエプソンツアー挑戦による、何がなんでも全米女子ツアーに昇格すると言う、強い思いがが実りました。

今後の展望<カテゴリー9からスタート>
めでたくLPGA昇格が決まった原英莉花選手。今後のツアーにおける商戦の展望を解説します。
エプソンツアーの上位10人は、基本的に来季の出場優先順位付けは、カテゴリー9にランクされる。
LPGAツアーの出場資格は、シーズンごとに変動する優先順位(Priority List)に基づいています。カテゴリー9は、この優先順位リストの中でも比較的下位に位置する資格となります。
具体的な出場試合数については、その年の大会数や、より上位のカテゴリーに属する選手のエントリー状況によって大きく左右されるため、一概に「何試合」と断定することは困難です。
しかし、一般的にカテゴリー9の選手は、出場できる大会が限られる「条件付きメンバー」に該当します。
- フルフィールドの大会: 上位のカテゴリーに属する選手が全員エントリーしない場合に、空き枠があれば出場できる可能性があります。
- フルフィールドでない大会(メジャーや招待試合など): これらの大会は出場資格が厳しく設定されており、カテゴリー9では基本的に出場できません。
したがって、カテゴリー9の選手は、シーズン中に多くの試合に出場することは難しく、出場機会を得るために「リシャッフル(優先順位の再編成)」で順位を上げるか、その年の成績で翌年のシード権を獲得することを目指すことになります。
リシャッフルについて
LPGAのりシャッフルは,一年に2回おこなわれる。
- 1回目: シーズン序盤の5月頃
- 2回目: シーズン中盤の7月頃、または8月頃
リシャッフルは、それまでの試合で獲得したCMEグローブポイントに基づき、選手の出場優先順位を再編成する制度です。特にQシリーズ(最終予選会)を突破してツアーに参戦した選手など、下位のカテゴリーに位置する選手にとっては、出場機会を増やすための重要なステップとなります。
このリシャッフルでCMEグローブポイントランキングの80位以内に入ることができれば、出場優先順位が大幅に上がり、その後の試合にほとんど出場できるようになります。

現実問題として
上位の出場者の少ないアジアでの大会など,出場権を得やすい大会で,
実績を積み重ねることが重要!


CMEグループツアー選手権
LPGAのレギュラーメンバーとは,要するにCMEポイントランキングで80位以内の選手を指(さ)す。
一方,象徴的なビッグゲームとして重要性を増してきている,LPGAの最終大会「CMEグループツアー選手権」にはCMEポイントランキング60位以内の選手だけがエントリーできる。
CMEグループ・ツアー選手権は、LPGAツアーのシーズン最終戦として、非常に高額な賞金が設定されていることで知られています。特に近年、その賞金額は大幅に引き上げられ、女子ゴルフ界の報酬面をリードする大会となっています。
主な報酬(2024年大会実績・発表情報に基づく)
- 賞金総額: 1,100万ドル(約16億6,000万円)
- 優勝賞金: 400万ドル(約6億円)
- 2位賞金: 100万ドル(約1億5,000万円)
特徴
- 女子スポーツ史上最高額: 優勝賞金400万ドルは、女子スポーツの大会における史上最高額とされています。
- 出場選手全員が報酬を獲得: この大会は予選カットがなく、CMEポイントランキング上位60名のみが出場します。出場する選手は全員が最低でも5万5,000ドル(約800万円)を獲得できます。
- 大幅な賞金増額: 2023年大会の賞金総額が700万ドル、優勝賞金が200万ドルだったのに対し、2024年大会ではそれぞれ1,100万ドル、400万ドルと大幅に増額されました。これにより、上位入賞者だけでなく、出場選手全体の報酬が大きく引き上げられました。
これらの高額な賞金は、選手にとって大きなモチベーションとなり、また女子ゴルフの発展にも大きく貢献しています。
めざせCMEランキング60位以内!
これからLPGAに打って出る原英莉花選手。とりあえずの目標は,実績を積み重ねて2026年5月の第一回リシャッフルでランキング80位以内に。
ここで,レギュラー大会には常時出場できる権利を得て,次の段階は60位以内に入り,11月に行われるCMEグループツアー選手権への出場権を得ること。



もちろん,それまでにレギュラー大会で優勝すれば
同時にメジャー大会へも出場できる!


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