簡単なプロフィール
トーマス・ジェフリー・”トム”・ハンクスは、1956年7月9日にアメリカ合衆国カリフォルニア州コンコードで生まれた、俳優、映画監督、映画・テレビプロデューサーです。
両親は1960年代に離婚し、兄と姉と共に父に引き取られて育ちました。高校時代から演劇に深い関心を持ち、カリフォルニア州立大学サクラメント校で演劇を学びました。
1984年の映画『スプラッシュ』で主演を務めて注目を集め、1988年の『ビッグ』でアカデミー主演男優賞にノミネートされます。そして、1993年の『フィラデルフィア』と1994年の『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー主演男優賞を2年連続で受賞し、アメリカを代表する俳優としての地位を確立しました。また、監督デビュー作は1996年の『すべてをあなたに』です。
私生活では、1978年に女優サマンサ・ルイスと結婚し、2人の子どもをもうけましたが、1987年に離婚。翌1988年に女優・歌手のリタ・ウィルソンと再婚し、2人の息子を授かっています。

古き良き趣味
銀幕のスター、トム・ハンクスが愛する古き良き趣味の世界
俳優トム・ハンクスといえば、アカデミー賞を二度受賞し、数々の名作に出演してきたハリウッドを代表する名優です。しかし、彼がスクリーンから離れた場所で、ひたむきに情熱を傾けているものがあるのをご存知でしょうか?
それは、タイプライターと読書。今回は、トム・ハンクスの知られざる「オタク」な一面に迫ります。
1. カチャカチャと響く愛の音色──タイプライター蒐集
トム・ハンクスのタイプライター愛は、筋金入りです。彼は1978年に、中古のタイプライターを手に入れたことをきっかけにその魅力にのめり込み、今では200台以上のコレクションを持つに至りました。
彼のタイプライターに対する思い入れは、単なる骨董品蒐集ではありません。彼は、タイプライターが持つ「カチャカチャ」という独特の打鍵音や、文字を紙に直接打ち込む感触、そして、書き直せないからこそ生まれる緊張感を愛しています。そして、それぞれのタイプライターに物語や歴史があることに深く魅了されています。
2014年には、彼が自ら執筆した短編小説集『ありふれた物語』を出版しました。この作品は、彼が所有するタイプライターをそれぞれの物語の主人公として登場させるというユニークな試みで、彼のタイプライターへの深い愛情がひしひしと伝わってきます。
2. 読書への尽きない情熱
トム・ハンクスは、熱心な読書家としても知られています。彼は、「読書は、自分自身の人生を豊かにしてくれる、最も手軽な旅」だと語っています。
特に印象的なエピソードがあります。映画『ブリッジ・オブ・スパイ』の撮影中、トム・ハンクスは、役作りの一環として、脚本に登場する時代背景や歴史的出来事について、徹底的に調べ上げました。彼は、その時代に書かれた小説やノンフィクションを大量に読み込み、当時の人々の思考や感情を深く理解しようと努めたのです。
その熱心さに、スピルバーグ監督も感銘を受け、彼が読み終えた本について、撮影の合間に熱心に語り合ったそうです。
このように、トム・ハンクスにとって、読書は単なる趣味ではなく、俳優としての演技の深みを増すための重要なツールなのです。
まとめ
スクリーンで私たちに感動を与え続けるトム・ハンクス。彼が愛するタイプライターと読書の世界は、彼の人間性と俳優としての才能を形作る上で、なくてはならない大切なものなのでしょう。
もしあなたが、次にトム・ハンクスの出演作を観る機会があれば、彼の演技の奥底に秘められた、タイプライターの音色や本の物語を感じ取ってみてはいかがでしょうか?

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