ドラフト会議 巨人軍新戦力は 竹丸・田和・山城・皆川・小濱・藤井を指名

2025年度ドラフト会議か終わり、読売巨人軍が指名した選手は、竹丸和幸・田和廉・山城京平・皆川岳飛・小濱佑人・藤井健翔の6人と、富重英二郎はじめ育成選手5人。

さっそく,阿部巨人が指名した選手たちの、プロフィールと特筆ポイントなどをレポートします。

目次

ドラフト会議での指名選手は

2025年度ドラフト会議で,阿部巨人軍が指名した選手は以下の通り。

1位竹丸和幸投手鷺宮製作所
2位田和簾投手早大
3位山城京平投手亜大
4位皆川岳飛外野手中央大
5位小濱佑斗内野手沖縄電力
6位藤井健翔内野手浦和学院高

育成選手は以下の5人

育成1富重英二郎投手神奈川FD
育成2林燦(きら)投手立正大
育成3松井蓮太朗捕手豊橋中央高
育成4河野優作投手愛知学院大
育成5知念大成外野手オイシックス

竹丸和幸 投手 プロフィール

項目詳細
名前竹丸 和幸(たけまる・かずゆき)
生年月日2002年2月26日(23歳)
出身地広島県広島市
ポジション投手
投打左投左打
身長・体重179cm、75kg (178cm、69kgの記載もあり)
経歴崇徳高校 → 城西大学 → 鷺宮製作所
所属チーム鷺宮製作所

特記事項

竹丸投手は「社会人No.1サウスポー」とも評される即戦力左腕です。

  • 投球スタイル・球種
    • 力感のないフォームから繰り出される最速152キロのストレート(直球)が武器で、伸びと制球力の良さが評価されています。
    • キレの良い変化球も豊富で、4種類の変化球を制球良く投げ込み、どの球種でもストライクが取れるゲームメーク能力に長けています。
    • ジャイアンツの森中聖雄スカウトからは「細身な体で、ストレートの伸びと制球力の良い左腕。ストレートは150キロで、キレの良い変化球が武器。社会人になってグッと伸びた投手」と評価されています。
  • 経歴・成長
    • 高校時代は甲子園出場経験がなく全国的には無名で、城西大学でも首都大学リーグ二部でのプレーが長く、プロ志望届は提出していません。大学時代はリリーフ登板が多かったとされています。
    • 社会人野球の鷺宮製作所に入社後、体重増量などにより球威が増し、最速152キロのエース左腕に成長しました。評価を大きく上げたのは社会人2年目の今年(2025年)に入ってからです。
    • 「非エリートの星」と報じられており、予想を超える成長速度を見せています。
  • ジャイアンツからの評価
    • ジャイアンツは竹丸投手を「補強ポイントの左の先発ローテを担う素材」と期待しており、吉村禎章・編成本部長は「先発完投できるピッチャーを目指してほしい」と述べています。
    • 即戦力として期待されつつも、細身の体つきなどから「まだ伸びしろを感じる」とも評価されています。
  • その他
    • 性格は「大雑把」と表現しており、マウンド上では表情を崩さぬポーカーフェイスと表現されることもあります。
    • 趣味は一人カラオケ寝ること、好きな食べ物は焼き肉です。
    • 自身の持ち味として「やる気のない顔と襟足」を挙げています。
    • プロでの目標として「できるだけ長く野球をやること」「プロで10年できたらいい」と語っています。

田和廉 投手 プロフィール

項目詳細
名前田和 廉(たわ・れん)
生年月日2003年5月2日(22歳)
出身地京都府
ポジション投手
投打右投右打
身長・体重183cm、87〜88kg
経歴早稲田実業高校 → 早稲田大学(教育学部4年)

特記事項:田和選手のトミー・ジョン手術について

田和投手に関して特に重要な特記事項は、大学在学中に受けたトミー・ジョン手術です。

  1. 負傷と手術の時期
    • 大学2年春のシーズン中に、右肘を痛めて戦線離脱しました。
    • 大学2年6月トミー・ジョン手術(右肘靭帯再建手術)を受けました。
  2. 復帰の時期と役割
    • 手術からリハビリを経て、大学3年秋のリーグ戦で公式戦に復帰しました。
    • 復帰後は、主に早稲田大学の**守護神(クローザー)**として活躍し、リーグ戦の連覇に貢献しました。
  3. 投球への影響
    • 手術を経て、復帰後のリーグ戦では、最速152キロのストレートを再び計測するなど、球速・球威は戻っています。
    • ジャイアンツの円谷英俊スカウトは、「サイドスローから最速152キロの力強いボールを投げ込む変則右腕。腕が長く打ちづらさを感じさせる投手で、独特な軌道と落差のシンカーが武器」と評価しており、手術を乗り越えた後の活躍が評価されての指名となりました。

その他の特記事項

  • 投球スタイル:スリークォーターとサイドスローの間ぐらいの特殊な腕の角度から、威力あるボールを投げ込む変則右腕です。
  • 球種:最速152キロの直球に加え、カーブ、スライダー、シンカー、ツーシーム、フォークなど多彩な変化球を操ります。特に独特な軌道と落差のシンカーが武器とされています。
  • 大学での活躍:2年春に最速152キロを計測しましたが、前述の手術で離脱。3年秋に復帰してからは抑えのエースとして活躍し、東京六大学リーグの連覇に貢献しました。
  • 目標:プロへの扉を開くため、最後のシーズンでは「失点0」を目標にしていました。
baseball

投球フォームから、中継ぎで活躍中の
船迫を彷彿とさせる

山城京平 投手 プロフィール

項目詳細
名前山城 京平(やましろ・きょうへい)
生年月日2003年9月20日(22歳)
出身地沖縄県
ポジション投手
投打左投左打
身長・体重174cm、70kg (68kgの記載もあり)
経歴興南高校 → 亜細亜大学(4年)

特記事項

山城投手は、小柄ながらも力強いストレートが魅力の、成長著しい速球派サウスポーです。

  • 投球スタイル・球速
    • 最速154キロ(公式記録では152キロの記載もあり)のストレートを投げ込む速球派左腕です。
    • 「鞭のようにしなるフォームから伸びのあるストレートを投げ込む」と評されており、そのストレートは常時高い回転数(毎分2500弱)をマークする質の高い球質が特徴です。
    • 体格は小柄(174cm、70kg前後)ですが、細身ながらも力感のないしなやかなフォームから剛速球を投げ、実際の身長以上の迫力を感じさせます。
    • ジャイアンツの木佐貫洋スカウトは、「鞭のようにしなるフォームから伸びのあるストレートを投げ込む最速152キロ左腕。左打者にも投げられるツーシームとスライダーでストライクゾーンを横に広く使う投手」と評価しています。
  • 大学での実績と成長
    • 「戦国東都」と呼ばれる東都大学リーグで、着実に成長の階段を上ってきました。
    • 大学4年春のリーグ戦では、7試合に登板して2勝0敗、防御率1.39という好成績を残し、最優秀防御率のタイトルを獲得しました。
    • この活躍により、同年夏には侍ジャパン大学代表に選出され、日米大学野球選手権大会の優勝に貢献しています。
    • 制球力が課題とされることもありますが、ゲームメーク能力の向上も目覚ましいと評価されています。
  • 巨人からの期待
    • 上位指名された竹丸和幸投手(1位)と同じく、ジャイアンツが補強ポイントとする左の先発タイプとして期待されています。
    • 「まだ細身」であり、さらなる球速向上の余地など、今後の伸びしろも残している点が高く評価されています。

皆川岳飛 外野手 プロフィール

項目詳細
名前皆川 岳飛(みながわ・がくと)
生年月日2003年4月30日(22歳)
出身地群馬県
ポジション外野手
投打右投左打
身長・体重182cm、88kg (181cm、77kgの記載もあり)
経歴前橋育英高校 → 中央大学(4年)

特記事項

皆川選手は、走・攻・守の三拍子が揃った、高いポテンシャルを持つ外野手として評価されています。

  • 「5ツール」揃った好選手
    • ジャイアンツの円谷英俊スカウトは、「走攻守でポテンシャルの高い右投左打外野手」であり、「5ツールが揃った好選手」と絶賛しています。
    • 打撃(打):広角に鋭い打球を打ち分ける巧打を持ち、ホームランを打てる長打力も兼ね備えています。三振が少ないコンタクト能力も魅力です。
    • 走力(走):一塁到達タイム4秒を切る俊足を持っています。
    • 守備・肩(守):投手としても最速147キロを記録した強肩と、安定した守備力を持っています。
  • アマチュアでの実績
    • 高校時代:前橋育英高校では高校通算26本塁打を記録し、3年夏には4番・中堅として甲子園に出場しました。
    • 大学時代:東都大学リーグの中央大学で1年春からレギュラーを獲得し、通算100安打を達成しました。外野手部門でベストナインを4度獲得するなど、リーグ屈指の外野手として活躍しました。
  • 巨人からの期待
    • 担当スカウトからは「(走攻守)ハイレベル。レギュラーを取ってほしい」と、即戦力として期待されています。
    • 大学最後のリーグ戦でも打率5割をマークするなど、勝負強さも評価されています。

小濱佑斗内野手 プロフィール

項目詳細
名前小濱 佑斗(こはま・ゆうと)
生年月日2001年10月5日(24歳)
出身地沖縄県宜野湾市
ポジション内野手(主に遊撃手)
投打右投右打
身長・体重180cm、83kg (86kgの記載もあり)
経歴沖縄県立中部商業高校 → 沖縄電力
所属チーム沖縄電力(社会人野球)

特記事項

小濱選手は、社会人野球の九州地区を代表する遊撃手であり、走・攻・守の三拍子が揃った即戦力候補として評価されています。

  • プレースタイルと評価
    • 巨人スカウトからは「強肩、俊足、強打の右打ちショートストップで即戦力候補」と評価されています。
    • 守備力・脚力が抜群で、「ボディーバランス、シルエットが良く、非常にセンスを感じる」と、高いポテンシャルを評価されています。
    • 打撃でも、社会人野球の公式戦で高い打率を記録するなど、勝負強さを見せています。
  • 社会人での実績
    • 沖縄電力では、今季から主将を務めています。
    • 九州地区を代表する遊撃手として活躍し、九州地区ベストナイン(2024年)に選出されています。
    • 社会人野球の最高峰である都市対抗野球大会には、所属チームでの出場に加え、補強選手としても出場経験があります(計3年連続3回)。
    • 今年の都市対抗予選では、主に3番・遊撃手として出場し、10打数6安打と好成績を残しました。
  • コメント
    • 抱負として「若さ溢れるハツラツプレーでチームに貢献できるように頑張ります」と述べており、元気とガッツあるプレーが持ち味です。
    • ジャイアンツは小濱選手を、チームにとって必要な右打ちの内野手として期待し、将来のチームの中心選手を目指してほしいと考えています。

藤井健翔 内野手 プロフィール

項目詳細
名前藤井 健翔(ふじい・けんしょう)
生年月日2007年8月15日(18歳)
出身地岡山県倉敷市
ポジション内野手(一塁手、三塁手)
投打右投右打
身長・体重181cm、96kg (97kgの記載もあり)
経歴倉敷市立連島中学校 → 浦和学院高校

特記事項

藤井選手は、高校生ながら打球速度160キロ超を記録する、将来の長距離砲として期待される右の大型スラッガーです。

  • 打撃の魅力(パワー)
    • 高校通算35本塁打(6月中旬時点で40本に迫るという情報もあり)を誇る右の大型スラッガーです。
    • 恵まれた体格を生かした力強いスイングが特徴で、打球速度が160キロ超と高校生離れしたパワーを持っています。
    • パンチ力があり、広角、特に逆方向にも長打が打てることが評価されています。
    • 高校時代は「浦学のアーロン・ジャッジ」とも呼ばれていました。憧れの選手もアーロン・ジャッジ選手(ヤンキース)です。
  • 守備・身体能力
    • 内野手として、主に一塁手、三塁手をこなします。
    • 守備、走塁では軽快な動きを見せるとされており、「大きくても動けるアスリートタイプ」と評されています。
    • 守備ではハンドリングが柔らかいことも特筆されています。
  • 巨人からの期待
    • 担当スカウトからは「高校通算35本塁打の右の大型スラッガー。将来の四番打者として期待」されており、「未来の岡本を目指してもらいます」とのコメントも出ています。
    • 即戦力中心の指名が続いた後、6位で初めて指名された高校生であり、今後の大きな成長が期待されています。

育成選手5人のプロフィール

次に,ドラフト会議で育成選手として指名した,5人の育成選手のプロフィールと特筆事項を,現在わかっている範囲で以下にまとめます。

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詳細が分かり次第
追記します!

順位選手名(よみがな)ポジション生年月日/年齢身長/体重投打経歴特筆事項
育成1位冨重 英二郎(とみしげ えいじろう)投手2001年6月1日/24歳178cm/82kg左投左打東海大相模高 – 国際武道大 – バイタルネット – BC神奈川力のある140キロ後半のストレートが魅力。右打者のインコースに食い込むスライダーで空振りが取れる。
育成2位林 燦(はやし きら)投手2003年4月22日/22歳183cm/85kg右投右打広陵高 – 立正大最速149キロの力強いストレートを投げ込むパワー型の右腕。バランスの良い投球フォームで内角球のストレートは威力十分。
育成3位松井 蓮太朗(まつい れんたろう)捕手2007年8月3日/18歳*176cm/78kg右投左打豊橋中央高豊橋中央高の司令塔として、同校初の甲子園出場に貢献。高卒で将来の正捕手候補として期待される。
育成4位河野 優作(こうの ゆうさく)投手※情報なし※情報なし左投左打愛知学院大左腕投手。詳細な特筆事項は情報にありませんが、左投手が手薄なチームにおいて期待される。
育成5位知念 大成(ちねん たいせい)外野手※情報なし※情報なし左投左打オイシックス新潟アルビレックスBC独立リーグ出身の外野手。詳細な特筆事項は情報にありませんが、経験値も活かした活躍が期待される。

むすび

以上,今年のドラフト会議でジャイアンツが指名した選手たちのプロフィール,将来性などを掲げました。

2026年度,首位奪還を目指しての布石第一弾となるドラフト会議の成果は,阿部監督の談話では「大成功!」とのこと。

投打ともに充実した,阪神タイガースを凌ぐ戦力の補強を目指す巨人軍の動向を,トレード・外国人戦力の獲得なども合わせ,ストーブリーグの動向を注目しましょう。

対ヤクルト戦の山崎伊織
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