11月27日,新しく往年の巨人軍4番バッター,イ・ソンユプ氏が一軍の打撃コーチに就任と発表された。
これを機に,2026年度の読売ジャイアンツのコーチ陣について,報道されている情報を基に、主な変更点を含めてレポートします。
目次
⚾ 2026年度 読売ジャイアンツ コーチ陣(主要な変更点)
2026年度は、阿部慎之助監督のもと、「オフェンス」「ディフェンス」のチーフコーチ制を導入し、育成部門を含む全軍(一・二・三軍)で元プロ選手を多く入閣させるなど、体制を大きく刷新しています。
1.一軍コーチ陣
| 役職 | 氏名 | 主な変更点 |
| 監督 | 阿部 慎之助 | 続投 |
| オフェンスチーフコーチ | 橋上 秀樹 | 作戦戦略コーチから配置転換。攻撃部門を統括。 |
| 打撃コーチ | ゼラス・ウィーラー | 新任・昇格。巡回打撃コーチから一軍へ。 |
| 打撃コーチ | 李 承燁 | 新任。韓国プロ野球での監督経験を経て入閣。 |
| ディフェンスチーフコーチ | 川相 昌弘 | 新任・昇格。二軍野手総合コーチから一軍へ。守備・走塁部門を統括。 |
| 外野守備兼走塁コーチ | 亀井 善行 | 打撃コーチから外野守備・走塁コーチに配置転換。 |
| 内野守備兼走塁コーチ | 吉川 大幾 | 新任・昇格。三軍内野守備兼走塁コーチから一軍へ。 |
| 投手チーフコーチ | 杉内 俊哉 | 続投 |
| 投手コーチ | 内海 哲也 | 続投 |
| バッテリーチーフコーチ | 村田 善則 | 総合コーチから配置転換。 |
| バッテリーコーチ | 實松 一成 | 続投 |
【主なポイント】
- オフェンス/ディフェンスのチーフコーチ制を導入し、役割分担を明確化。
- 元助っ人外国人であるウィーラー氏や、日韓で活躍した名打者、李承燁氏を打撃コーチに迎え、打線強化を図る布陣です。
2. ファーム(二軍・三軍)の主な変更点
| 役職 | 氏名 | 変更点 |
| 二軍監督 | 石井 琢朗 | 新任。前一軍コーチングスタッフ経験者。 |
| 二軍打撃コーチ | 大田 泰示 | 新任。巨人OBが指導者として復帰。 |
| 三軍監督 | 会田 有志 | 新任。 |
| 三軍内野守備兼走塁コーチ | 若林 晃弘 | 新任。現役引退後すぐにコーチに就任。 |
| 三軍投手チーフコーチ | 野上 亮磨 | 新任・昇格。 |
| 巡回打撃コーチ | 矢野 謙次 | 二軍打撃チーフコーチから配置転換。 |
【主なポイント】
- 二軍監督に石井琢朗氏が就任。
- 大田泰示氏が二軍打撃コーチとして入閣し、若手育成に力を入れる体制となりました。
- 現役を引退した若林晃弘氏や西村健太朗氏、田口昌徳氏など、若いOBを積極的にコーチとして登用し、ファームで育成を強化する意図が見受けられます。
この新しいコーチ陣は、一軍の体制強化だけでなく、二軍・三軍の育成部門においても、若い指導者を増やし、チーム全体の底上げを図る狙いがあると見られています。

一軍コーチ陣のプロフィール
2026年度の巨人軍の主要なコーチ陣について、プロフィールと期待される役割・能力を簡潔に解説します。
| 役職 | 氏名 | プロフィールと期待される能力 |
| オフェンスチーフ | 橋上 秀樹 | 【戦略家/頭脳派】 ヤクルト、日ハム,阪神などでプレー後、楽天やヤクルトでコーチ・作戦コーチを歴任。ID野球の経験があり、緻密な作戦立案や、データの活用に長けています。攻撃部門全体の戦略を統括します。 |
| 打撃コーチ | ゼラス・ウィーラー | 【ムードメーカー/実戦指導】 楽天、巨人などで活躍した元助っ人外国人。明るい性格で選手の信頼が厚く、特に外国人選手や若手に対して、実戦経験に基づいたシンプルで分かりやすい指導が期待されます。 |
| 打撃コーチ | 李 承燁(イ・スンヨプ) | 【名打者/技術指導】 日韓通算600本以上の本塁打を放ったレジェンド。斗山ベアーズの監督経験もあり、高い技術と野球観を若手打者に伝える役割、また、日韓の野球事情に明るいことが強みです。 |
| ディフェンスチーフ | 川相 昌弘 | 【守備・走塁のスペシャリスト】 史上最多の通算533犠打を記録。「守りの野球」を信条とし、堅実な守備と走塁技術の指導に定評があります。内野守備を中心にディフェンス部門全体を引き締め、統率します。 |
| 外野守備兼走塁 | 亀井 善行 | 【若手育成/走塁強化】 優れた打撃と複数のポジションを守れるユーティリティ性を持っていたOB。前任の打撃コーチ経験も活かしつつ、若手外野手の育成と、思い切りの良い走塁指導が期待されます。 |
| 内野守備兼走塁 | 吉川 大幾 | 【熱血漢/フットワーク】 現役時代は内野のスペシャリスト。コーチとしては三軍で実績を積み、若手育成に貢献。熱い指導で選手を鼓舞し、守備時のポジショニングや走塁技術の向上に注力します。 |
| 投手チーフコーチ | 杉内 俊哉 | 【理論派/エリート育成】 現役時代は沢村賞にも輝いた左腕。緻密なデータ分析と論理的な指導で、先発ローテーションを担う投手陣のコンディション管理と技術向上を担います。 |
| 投手コーチ | 内海 哲也 | 【ベテランの知恵/精神的支柱】 巨人愛に溢れる生え抜きの功労者。若手投手にとって兄貴分的な存在であり、経験に基づいたメンタル面、調整法の指導に強みがあります。 |
ファーム(二・三軍)コーチ陣のプロフィール
| 役職 | 氏名 | プロフィールと期待される能力 |
| 二軍監督 | 石井 琢朗 | 【指導力/総合力】 現役時代は盗塁王にも輝いた名選手。DeNAやヤクルト、一軍コーチ経験が豊富で、若手選手をプロとして戦えるレベルに引き上げる育成手腕に定評があります。 |
| 二軍打撃コーチ | 大田 泰示 | 【経験伝承/体現力】 巨人から日本ハム、DeNAで活躍したOB。若手時代に期待され苦労した経験を活かし、伸び悩む若手やファームの選手に対し、具体的な技術指導と精神的なサポートが期待されます。 |
この体制は、阿部監督が目指す「攻守のレベルアップ」と「全軍での育成強化」を実現するための強力な布陣と言えます。


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