昨年の国内賞金王・平田憲聖が果敢に挑戦して,みごとに来季のPGAツアー入りを果たしたコーン・フェリーツアー。
PGAツアーのコーンフェリーツアー(Korn Ferry Tour)について、概要、PGA昇格条件、過去の有力選手の輩出状況をまとめました。
目次
⛳ コーンフェリーツアーの概要
コーンフェリーツアーは、アメリカを拠点とする,PGAツアーの公式な下部ツアー(育成ツアー)です。PGAツアーのシード権を持たない若手選手や、PGAツアーでシード権を失った選手が、世界最高峰のPGAツアーへの昇格を目指して戦う舞台となっています。
- 役割: PGAツアーを目指すプロゴルファーの育成の場。
- 歴史的経緯: 1990年に「ベン・ホーガンツアー」として創設され、その後「ナイキツアー」「Buy.comツアー」「ネイションワイドツアー」「ウェブドットコムツアー」と名称を変更し、2019年6月からは人事コンサルティング会社のコーン・フェリー社が冠スポンサーを務めています。
- 大会: 年間を通して米国や海外の複数の国・地域で開催されています。
🚀 PGAツアーへの昇格条件(主なルート)
コーンフェリーツアーの選手が翌シーズンのPGAツアー出場権(ツアーカード)を獲得するための主なルートは以下の2つです(2025年シーズンより、昇格枠は主に20名に縮小されています)。
1. シーズン年間ポイントランキング上位20名
- 最も主要な昇格ルートです。
- コーンフェリーツアーのレギュラーシーズンおよびシーズン終盤のツアーファイナルズを含む年間ポイントリストで、上位20位に入った選手が、翌シーズンのPGAツアーメンバーの資格を獲得します。
- 特にポイントランキング1位の選手は、より高い優先順位でPGAツアーの出場資格を得られ、多くの試合に出場するチャンスが広がります。
2. シーズン3勝による即時昇格(パフォーマンス・プロモーション)
- 同一シーズン内にコーンフェリーツアーで3勝を挙げた選手は、その時点でPGAツアーの正式メンバー資格を自動的に獲得し、そのシーズンの残り試合と翌シーズンのPGAツアー出場権を得て、直ちに下部ツアーを卒業できます。
- これは非常に困難な条件ですが、達成すればシーズン途中でPGAツアーへ昇格できる最短ルートです。直近では2024年にマット・マッカーティ選手が達成し、史上13人目となりました。
⭐ 過去の有力選手の輩出状況
コーンフェリーツアーは、数多くのトッププロを輩出してきた実績があり、「世界最高峰ツアーへの主要な道筋」とされています。
コーンフェリーツアー出身の主な有力選手:
- スコッティ・シェフラー (Scottie Scheffler): 2019年の年間ポイントランキング1位。
- ジャスティン・トーマス (Justin Thomas): 2014年の卒業生。
- ザンダー・シャウフェレ (Xander Schauffele): ツアーカードを獲得した有力選手の一人。
- ウィル・ザラトリス (Will Zalatoris): 2020-21シーズンにコーンフェリーツアーで活躍。
- イム・ソンジェ (Sungjae Im): 2018年の年間ポイントランキング1位。
- ジェイソン・デイ (Jason Day): 2007年の卒業生。
- キーガン・ブラッドリー (Keegan Bradley): 2010年の卒業生。

そうそうたるメンバーを
輩出しているね!
コーンフェリーツアーでの経験は、PGAツアーで活躍するための過酷な移動、コンディション調整、ハイレベルな競争といった実戦的なスキルと精神力を養う貴重なステップとなっています。
まとめ 石川遼・杉浦悠太が挑戦
PGAツアーへの登竜門,「コーンフェリーツアー」のドアを叩いた石川遼・杉浦悠太の2選手。
これからの挑戦を追いかけて,彼らの奮闘ぶりをレポートして行きます。












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