2026年度のPGAコーンフェリーツアーの公式スケジュールに基づき、日程・大会名・開催地・コース名をテーブル形式で作成しました。
2026年シーズンは全26試合が予定されており、1月のバハマ2連戦で開幕し、10月の最終戦でPGAツアーへの昇格者20名が決定する流れとなります。
2026年 PGAコーンフェリーツアー スケジュール
| 日程 | 大会名 | 開催地 | コース名 |
| 1/11 – 1/14 | The Bahamas Golf Classic | バハマ | Ocean Club GC |
| 1/18 – 1/21 | The Bahamas Great Abaco Classic | バハマ | The Abaco Club |
| 1/29 – 2/1 | Panama Championship | パナマ | Club de Golf de Panama |
| 2/5 – 2/8 | Astara Golf Championship | コロンビア | Country Club de Bogota |
| 3/5 – 3/8 | Visa Argentina Open | アルゼンチン | Olivos GC |
| 3/12 – 3/15 | Astara Chile Classic | チリ | Prince of Wales CC |
| 3/26 – 3/29 | Club Car Championship | ジョージア州 | The Landings Golf & AC |
| 4/2 – 4/5 | LECOM Suncoast Classic | フロリダ州 | Lakewood National GC |
| 4/16 – 4/19 | Tulum Championship | メキシコ | PGA Riviera Maya |
| 4/23 – 4/26 | Veritex Bank Championship | テキサス州 | Texas Rangers GC |
| 5/14 – 5/17 | Colonial Life Charity Classic | サウスカロライナ州 | The Woodcreek Club |
| 5/21 – 5/24 | Visit Knoxville Open | テネシー州 | Holston Hills CC |
| 5/28 – 5/31 | UNC Health Championship | ノースカロライナ州 | Raleigh CC |
| 6/4 – 6/7 | BMW Charity Pro-Am | サウスカロライナ州 | Thornblade Club 他 |
| 6/11 – 6/14 | OccuNet Classic | テキサス州 | Tascosa GC |
| 6/18 – 6/21 | Wichita Open | カンザス州 | Crestview CC |
| 6/25 – 6/28 | Memorial Health Championship | イリノイ州 | Panther Creek CC |
| 7/9 – 7/12 | The Blue Championship | コロラド州 | TPC Colorado |
| 7/16 – 7/19 | Compliance Solutions Championship | オクラホマ州 | Jimmie Austin OU Golf Club |
| 7/23 – 7/26 | NV5 Invitational | イリノイ州 | The Glen Club |
| 7/30 – 8/2 | Utah Championship | ユタ州 | Ogden Golf & CC |
| 8/6 – 8/9 | Pinnacle Bank Championship | ネブラスカ州 | The Club at Indian Creek |
| 8/13 – 8/16 | Albertsons Boise Open | アイダホ州 | Hillcrest CC |
| 8/20 – 8/23 | AdventHealth Championship | ミズーリ州 | Blue Hills CC |
| 9/17 – 9/20 | Nationwide Children’s Hospital Champ | オハイオ州 | OSU Golf Club (Scarlet) |
| 10/1 – 10/4 | Korn Ferry Tour Championship | インディアナ州 | French Lick Golf Resort |
スケジュールの補足事項
- ファイナルズ(Finals): 8月のBoise Openから始まる後半4試合(太字)は、ポイント配分が増える「コーンフェリーツアー・ファイナルズ」として開催されます。
- 賞金総額: 多くのレギュラー大会で賞金総額100万ドルとなっており、ファイナルズでは150万ドルに増額されます。

日本から石川遼・金子駆大・杉浦悠太が挑戦
026年度のPGAコーンフェリーツアー(KFT)において、日本から参戦予定、および出場権を獲得している主な選手は以下の通りです。
12月14日までフロリダ州で開催された「PGAツアーQスクール(最終予選会)」の結果、新たに数名の日本人選手が出場資格を手にしました。
日本人選手の状況解説
- 石川遼選手の決意: 石川選手はQスクール終了後、「上に行きたいという気持ちしかない」と語り、2026年シーズンは日本ツアーではなく、コーンフェリーツアーに専念してPGAツアー昇格を目指す意向を明言しています。
- 若手勢の挑戦: 金子選手と杉浦選手は「条件付き出場権」となります。これは、開幕から数試合の成績に基づいて出場優先順位が更新される(リシャッフル)仕組みのため、序盤でいかに上位に入るかがフル参戦継続のカギを握ります。
- PGAツアー昇格組: ちなみに、平田憲聖選手は2025年度のコーンフェリーツアーでポイントランク上位(15位)に入り、2026年度はレギュラーツアー(PGAツアー)のシード権を獲得しているため、主戦場は1つ上のカテゴリーとなります。
- 金谷拓実選手: PGAツアーのフェデックスカップ・フォール終了時点で、2026年度のPGAツアー出場権(限定的)を確保しており、状況に応じてKFTにも出場する可能性があります。
2026年は、石川選手を中心に多くの日本人選手がアメリカの舞台でしのぎを削るシーズンになりそうです。
Qスクール最終結果と獲得した資格
| 選手名 | 最終順位 | 獲得した資格の内容 |
| 金子 駆大 | 13位タイ | KFT条件付き出場権(翌年リシャッフルまで) |
| 杉浦 悠太 | 29位タイ | KFT条件付き出場権(翌年リシャッフルまで) |
| 石川 遼 | 34位タイ | KFT条件付き出場権(翌年リシャッフルまで) |
なぜ順位が違うのに同じ「条件付き」なのか?
Qスクールの規定では、「上位5位まで」に入ればPGAツアーの直接出場権が得られましたが、日本人3名はいずれも届きませんでした。
その下の枠である「コーンフェリーツアー(KFT)出場権」については、以下のルールが適用されます。
- 次点〜40位タイまで: コーンフェリーツアーの「条件付き出場権」を獲得。
- リシャッフル(優先順位の入れ替え): シーズン序盤(通常4〜8試合程度)の成績に応じて、その後の出場優先順位が並び替えられます。
つまり、13位の金子選手も34位の石川選手も、**「開幕数試合には出られるが、そこで結果を出さないと中盤以降の試合に出られなくなる」**という同じ土俵に立っていることになります。
今後の注目点
金子選手は2025年の日本ツアー賞金王として、この予選会に挑みました。本人も「5位以内(PGA昇格)でないと意味がない」と悔しさを滲ませていましたが、KFTから這い上がる道を選んだ場合、開幕戦からの数試合でどれだけポイントを稼げるかが最大の焦点となります。
一方、石川選手は過去の米ツアー経験を活かし、再びこの過酷な下部ツアーから這い上がる覚悟を決めています。
金子選手、石川選手、杉浦選手の3名が挑む、2026年シーズンの序盤戦の展望とエントリーの見通しについて詳しくまとめました。
コーンフェリーツアー(KFT)の過酷な点は、「リシャッフル(優先順位の組み替え)」があることです。
1. 開幕からのエントリー見通し
現在のQスクール順位に基づくと、3名とも1月のバハマ2連戦から出場できる可能性が非常に高いです。
| 選手名 | Qスクール順位 | 開幕戦(1/11〜)へのエントリー |
| 金子 駆大 | 13位 | 確実。優先順位が高いため、全試合選んで出場可能。 |
| 杉浦 悠太 | 29位 | ほぼ確実。開幕から数試合はフルフィールドであれば出場枠に入ります。 |
| 石川 遼 | 34位 | ほぼ確実。40位以内に入っているため、開幕戦の出場資格は保持。 |
2. 勝負の分かれ目「第1回リシャッフル」
KFTでは、第4戦(コロンビア)または第8戦(フロリダ)終了後に、それまでの獲得ポイント順で「出場優先順位」が書き換えられます。
- 金子選手の場合: 13位という好位置からのスタートなので、開幕2戦で予選通過を重ねれば、中盤以降の出場権も安泰となります。
- 石川選手・杉浦選手の場合: 30位前後の順位は、もし序盤で予選落ちが続くと、リシャッフル後に順位を大きく下げ、「試合に出たくてもウェイティング(欠場者待ち)」の状態になってしまうリスクがあります。
3. 日本人選手のスケジュール戦略(予測)
彼らがPGAツアー昇格(年間30位以内)を目指すための、現実的な戦略は以下の通りです。
- 1月〜2月の海外シリーズ(バハマ・パナマ・コロンビア)に全力投入: ここでポイントを稼ぎ、リシャッフルで「フルシード状態」を確保するのが第一目標です。
- 移動とコンディショニング: KFTはバハマから南米、そしてアメリカ本土へと過酷な移動が続きます。石川選手は過去の米ツアー経験があるため、この移動や芝への対応を若手の金子・杉浦両選手にどう共有、あるいは競い合うかが注目です。
- 日本ツアーとの兼ね合い: 3名ともKFTに専念する意向ですが、万が一リシャッフルで順位を下げた場合は、推薦枠を使って日本ツアーに出場しながら調整する可能性もあります。
注目ポイント
特に金子駆大選手は、2025年の日本ツアーで圧倒的な安定感を見せました。アメリカのバミューダ芝や強風に適応できれば、開幕ダッシュで一気に昇格候補に名乗りを上げるポテンシャルがあります。
むすび
石川遼らがPGA昇格に向けて挑戦する,過酷なレースのコーンフェリーツアー。
彼らの奮闘ぶりを、大会ごとにレポートして行きます。
日本からの三選手を応援しましょう📣❗️



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