アジアに舞台を移しての，全米女子ゴルフツアー初戦，「ホンダLPGAタイランド」が２月１９日から開催されます。
昨年は，エンジェル・インが岩井明愛とのデッドヒートの末優勝したこの大会。今年は日本勢の活躍が期待できます。
ホンダLPGAクラシックの概要・コース紹介・放送予定・出場選手・組み合わせなどを，速報をまじえてお届けします。
目次
大会の概要
大会の名称 ホンダLPGAタイランド
日程 ２０２５年 ２月１９日（木）～２月２２日（日）
開催コース タイランド サイアムカントリー倶楽部 オールドコース
主催スポンサー ホンダ（本田技研工業）
賞金総額 １７０万ドル 優勝賞金 ２５．５万ドル
前年度優勝者 エンジェル・イン
コース紹介
タイのパタヤに位置するサイアムカントリークラブ・オールドコース（Siam Country Club Old Course）は、タイで最も歴史と権威のあるゴルフ場の一つです。
特に女子プロゴルフ（LPGA）ファンには、宮里藍選手や岩井明愛選手が活躍した「ホンダLPGAタイランド」の舞台として非常に馴染みが深いコースです。
1. 歴史と設計
このコースは、タイのゴルフ史において「先駆け」とも言える存在です。
- 開場: 1971年。タイで最初の民間所有のゴルフ場として誕生しました。
- 設計者: 日本人の和泉一介（いずみ いっかい）氏です。彼は名匠・井上誠一に師事した人物で、東大造園学科出身の秀才としても知られています。
- 大規模改修: 2007年にシュミット・カーリー・デザイン（Lee Schmidt & Brian Curley）によって完全改修されました。元のレイアウトを活かしつつ、101個のバンカー配置やグリーンのアンジュレーション（起伏）を現代的なチャンピオンシップ基準にアップグレードしました。
2. コースの特徴
「クラシックなパークランド（林間）スタイル」が特徴です。
- 景観: 樹齢を重ねた巨大な古木がホールをセパレートしており、絵画のような美しさがあります。
- 難易度: 池は比較的少ないですが、その分バンカーの多さとグリーンの難しさが際立っています。特にグリーンは「ポテトチップ状」と言われるほど起伏が激しく、正確なショットと卓越したパッティング技術が求められます。
- メンテナンス: タイ国内でもトップクラスの整備状態を誇り、常に最高レベルのコンディションでプレーできます。
3. 名物ホール
多くのドラマが生まれる後半ホールは特に印象的です。
- 9番ホール (Par 4): クラブハウスへ向かっていく打ち上げのミドルホール。グリーンの傾斜が非常に強く、手前から攻めないと大怪我をする「サイアムの洗礼」を受けるホールです。
- 15番〜17番ホール: タイのゴルフ界における「アーメン・コーナー」と呼ばれています。池や緻密なバンカー配置、距離の長いパー3（16番）などが続き、スコアを崩しやすい難所です。
- 18番ホール (Par 5): 最大の名物ホールです。右ドッグレッグでクラブハウスに向かって打ち上げていくロングホール。グリーン後方には大きな「黄金の仏像」が鎮座しており、タイらしい神聖な雰囲気の中でホールアウトします。LPGAでも数々の逆転劇が生まれてきたドラマチックなフィニッシュホールです。
豆知識: > クラブハウスのレストランから18番グリーンを一望できるバルコニー席は、プレー後のビールを楽しむ最高のスポットとしてゴルファーに愛されています。
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