今年から,全米女子ツアーに本格参戦した岩井明愛・千怜のふたり。
国内での実績をたずさえ,さらなる飛躍を目指す岩井ツインズの,世界の舞台で活躍する姿を追っていきましょう。
ふたりのプロフィール
岩井明愛
岩井明愛選手は、2002年7月5日生まれ、埼玉県出身の女子プロゴルファー。身長は161cm、体重は59kgです。武蔵丘短期大学を卒業しています。
2021年6月にプロテストに合格し、同年9月にはステップ・アップ・ツアーの「山陽新聞レディースカップ」でプロ初優勝を飾りました。2023年にはレギュラーツアーの「KKT杯バンテリンレディス」で初優勝。この優勝は、双子の妹である岩井千怜選手との姉妹優勝であり、国内女子ツアー史上初の快挙でした。
その後も、2023年9月には「住友生命Vitalityレディス東海クラシック」と翌週の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」で2週連続完全優勝を達成し、これはツアー史上4人目の快挙となりました。2024年には「リゾートトラスト レディス」「ニチレイレディス」「住友生命Vitalityレディス東海クラシック」で優勝し、JLPGAツアー通算6勝を挙げています。所属はHondaです。
2024年シーズンに米ツアー最終予選会を突破し、2025年からはアメリカを主戦場に活動しています。趣味はサッカーです。
岩井千怜(ちさと)
岩井千怜選手は、2002年7月5日生まれ、埼玉県出身の女子プロゴルファー。身長は162cm、体重は59kgです。武蔵丘短期大学を卒業しています。所属はHondaです。
2021年6月に双子の姉である明愛選手と同時にプロテストに合格しました。2022年の「NEC軽井沢72」でレギュラーツアー初優勝を飾ると、翌週の「CAT Ladies」も制し、史上3人目のツアー初優勝からの2週連続優勝という快挙を達成しました。
その後も、2023年には「RKB×三井松島レディス」と「宮里藍サントリーレディス」で優勝。2024年には「ダイキンオーキッドレディス」「RKB×三井松島レディス」「樋口久子 三菱電機レディス」で優勝を重ねました。2025年に入っても、国内開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」で優勝し、自身初の同一大会2連覇を達成しています。また、同年には米ツアーで初優勝を飾りました。JLPGAツアー通算8勝、米ツアー通算1勝を挙げています。
2025年からは,姉・岩井明愛とともに,アメリカを主戦場として活動しています。趣味はピアノです。

LPGA全米女子ツアー・CMEポイントランキングの推移
2025年7月6日現在,2人のCMEポイントランキングは,岩井千怜18位・岩井明愛35位です。
米女子ツアーでの格付けに,もっとも参考となる指標・CMEポイントランキング。二人のランキング推移を追っていきましょう。
大会名 | 岩井明愛(大会の順位・CMEランキング) | 岩井千怜(大会の順位・CMEランキング) |
アムンディエビアン選手権 | ||
スコットランド女子オープン | ||
AIG全英女子オープン | ||
ザ・スタンダード ポートランドクラシック | ||
CPKC女子オープン | ||
FM選手権 | ||
クローガー・ クイーンシティ選手権 | ||
ウォルマートNW | ||
ロッテ選手権 | ||
ビュイックLPGA上海 | ||
BMW女子選手権 | ||
ハンファ・ライフプラス | ||
メイバンク選手権 | ||
TOTOジャパンクラシック | ||
アニカdriven by ケインブリッジ | ||
CMEグループ選手権 | ||
グラント・ソーントン招待 |


両選手のクラブセッティング
岩井明愛選手と岩井千怜選手のクラブセッティングは、両選手ともヨネックスと用具契約を結んでおり、基本的に同社の「EZONE」シリーズで構成されています。ただし、個々のプレースタイルや好みに合わせて、モデルやシャフトに違いが見られます。
岩井明愛選手のクラブセッティング(参考)
- ドライバー: ヨネックス EZONE GT タイプS(9度)
- フェアウェイウッド: ヨネックス EZONE GT(3W: 14.5度、5W: 18度)
- アイアン: ヨネックス EZONE GT(5、6番)
- アイアン: ヨネックス EZONE CB511 Forged(5番〜PW)
- ※アイアンは試合によって、飛び系のEZONE GTとマッスルバックのEZONE CB511を組み合わせる場合があります。
- ウェッジ: ヨネックス EZONE W501 ウェッジ(50、54、58度)
- パター: テーラーメイド スパイダーX カッパーホワイト
- ボール: スリクソン Z-STAR XV
※シャフトは、ドライバーやフェアウェイウッドに「REXIS KAIZA-M」、アイアンに「REXIS KAIZA-i」や「N.S.PRO 950GH neo」が使われることが多いです。
岩井千怜選手のクラブセッティング(参考)
- ドライバー: ヨネックス EZONE GT タイプS(9度)
- ※ヘッドのアライメント部分をドライバーと同じマゼンタピンクにカスタムしている時期もありました。
- フェアウェイウッド: ヨネックス EZONE GT(3W: 14.5度、5W: 18度)
- アイアン: ヨネックス EZONE GT(5、6番)
- ※ユーティリティが苦手なため、飛距離の出る飛び系アイアンを入れることが多いのが特徴です。
- アイアン: ヨネックス EZONE CB511 Forged(5番〜PW)
- ウェッジ: ヨネックス EZONE W501 ウェッジ(50、54、58度)
- パター: オデッセイ WHITE HOT BLACK #5 CS
- ボール: スリクソン Z-STAR XV
※シャフトは、ドライバーやフェアウェイウッドに「REXIS KAIZA-L」、アイアンに「REXIS KAIZA-i」が使われることが多いです。
両選手とも、契約先のヨネックスのクラブを主力にしながらも、飛距離性能を重視した「飛び系アイアン」を部分的に取り入れたり、パターは他社製品を使用するなど、それぞれのプレースタイルに合わせた緻密なセッティングを行っています。最新のセッティングは、出場する試合やコンディションによって微調整されることがあります。

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