現在(2025年12月中旬)、大相撲界では冬巡業が各地で開催されており、来年1月の初場所(一月場所)に向けた動きが活発になっています。
おもなトピックス
1. 安青錦(あおにしき)が新大関に!
11月の九州場所で初優勝を飾ったウクライナ出身の安青錦が、正式に大関に昇進しました。冬巡業でも新大関として大きな注目を集めており、12月16日の福知山場所(京都)では子供たちへの稽古に参加するなど、精力的に活動しています。
2. 横綱・大の里の状況
九州場所で途中休場した横綱・大の里は、怪我の影響により12月の冬巡業を休場しています。来年1月の初場所に向けて回復に専念しており、その仕上がりがファンの注目を集めています。
3. 来場所(初場所)の日程と番付発表
- 新番付発表: 2025年12月22日(月)
- 初場所(一月場所): 2026年1月11日(日)〜25日(日)
- この場所では、引退した照ノ富士(現・伊勢ヶ濱親方)の引退相撲が1月31日に予定されているなど、大きな節目となる行事が続きます。
4. 引退・襲名関連
- 遠藤の引退: 人気力士だった遠藤が引退し、年寄「北陣」を襲名しました。
- 若隆景の動向: 怪我を抱えながら戦う若隆景の今後の進退や、幕内復帰を確実視されている朝乃山などの番付動向も話題となっています。
5. 冬巡業の開催
現在、九州・中国・四国・関西を巡る冬巡業が行われています。
- 12月16日: 福知山場所(京都)
- 12月20日: 町田場所(東京) など、各地で力士たちがファンと交流し、稽古を公開しています。

「草野」あらため「義ノ富士」
1. 「義ノ富士」への改名と九州場所の成績
2025年11月場所より、本名の「草野」から「義ノ富士」に改名しました。
- 成績: 9勝6敗(勝ち越し)
- 番付: 東前頭5枚目
- 受賞: 2度目となる技能賞を獲得
2. 横綱・大関撃破の快挙
九州場所では、上位陣を相手に圧倒的な相撲を見せ、大きな話題となりました。
- 初の金星: 10日目に横綱・大の里を鋭い出足で押し出し、自身初の金星を挙げました。
- 新大関を圧倒: 11日目には、この場所後に大関昇進を決めた安青錦を、わずか数発の突っ張りで突き出しました。幕下時代から含め、安青錦に対して一度も負けていない「天敵」としての存在感を示しています。
3. 驚異的な記録と今後の期待
- 連続勝ち越し: 2024年夏場所の初土俵から、10場所連続での勝ち越しを継続中です。
- 次場所の展望: 11月場所で上位を破り勝ち越したため、来年1月の初場所では新三役(小結など)への昇進が確実視されています。
現在は伊勢ヶ濱部屋の期待の若手として、冬巡業でも新大関・安青錦と共に次世代のリーダー候補として注目を浴びています。
12月22日の番付発表で、どの位置まで番付を上げるかが次の大きな注目ポイントです。他にも気になる力士がいればお知らせください。
安青錦(あおにしき)の動向
1. 九州場所で初優勝
2025年11月場所(九州場所)において、関脇の地位で12勝3敗の成績を挙げ、横綱・豊昇龍との優勝決定戦を制して幕内初優勝を果たしました。21歳8ヶ月での優勝は、史上4番目の若さです。
2. 新大関への昇進
この優勝を受け、2025年11月26日に正式に大関昇進が決定しました。
- 歴代最速記録: 初土俵から所要14場所での大関昇進は、年6場所制以降で歴代1位のスピード記録です。
- ウクライナ出身初: 同国出身として初の大関誕生となりました。
- 口上: 昇進伝達式では「大関の名に恥じぬよう、またさらに上を目指して精進いたします」と述べました。
3. 現在の状況(2025年12月)
現在は、新大関として冬巡業に参加しています。
- 冬巡業での活動: 12月16日の福知山場所(京都)などで、子供たちへの稽古指導やファンとの交流、公開稽古に励んでいます。
- 各界からの注目: 皇后雅子さまが62歳のお誕生日に際した感想の中で、戦禍の故郷を思いながら奮闘する安青錦の初優勝について触れられ、大きな話題となりました。
4. 義ノ富士(旧・草野)との関係
質問にあった「草野」改め義ノ富士とは、幕下時代から対戦がありますが、安青錦にとっては11月場所でも敗れるなど、現在も苦戦を強いられている「天敵」のような存在として注目されています。
安青錦は2025年12月22日に発表される初場所の番付に、「新大関」としてその名が刻まれることになります。


