令和6年名古屋場所も11日目を迎え、のこり五日間の終盤を迎えました。
全勝の照ノ富士が、このまま10回目の優勝に向かうのか、2敗の琴櫻の逆転なるのか、優勝の行方を中心に気になる力士の動向をレポートしたいと思います。
名古屋場所十一日目の勝敗は 照ノ富士敗れる!
十一日目の主な取組は、次のとおり。
東 | 星 | 決まり手 | 星 | 西 |
若隆景 | 上手出し投げ | 千代翔馬 | ||
玉鷲 | 寄り切り | 湘南の海 | ||
明生 | 押し出し | 宇良 | ||
熱海富士 | 押し出し | 平戸海 | ||
大栄翔 | 押し出し | 若元春 | ||
琴櫻 | 寄り切り | 霧島 | ||
豪の山 | 突き落とし | 貴景勝 | ||
阿炎 | 逆とったり | 豊昇龍 | ||
照ノ富士 | 突き落とし | 大の里 |
照ノ富士が、若手の大の里に突落しで敗れる番狂わせが。大の里は、やっと大器の片りんを見せ、金星を。
5敗と、後のない霧島が、照ノ富士を追いかける琴桜に快勝!
十両の尊富士は、痛めていた左胸の症状の悪化で、11日目から再度休場に。来場所も十両に残れるか否か、微妙な状況となりました。
十二日目の取組と勝敗は
大相撲名古屋場所12日目の取組と、勝敗・決まり手は次のとおり。
いよいよ本日から
大関同士の対戦が始まるよ!
東 | 星 | 決まり手 | 星 | 西 |
一山本 | 上手投げ | 若隆景 | ||
錦富士 | つり出し | 玉鷲 | ||
隆の勝 | 押し出し | 宇良 | ||
若元春 | 押し出し | 翔猿 | ||
豪の山 | 押し出し | 平戸海 | ||
霧島 | 寄切り | 熱海富士 | ||
琴櫻 | 首投げ | 豊昇龍 | ||
大の里 | 上手投げ | 貴景勝 | ||
照ノ富士 | 寄切り | 阿炎 |
貴景勝は、大の里を土俵際まで追い詰めながら、上手を引かれて逆転負け。「相撲に勝って勝負に負ける」との言葉通りに。7敗となり、いよいよ後がなくなった。
十三日目の取組と勝敗は
13日目の主な取組と、結果は次のとおり。
東 | 星 | 決まり手 | 星 | 西 |
狼雅 | 寄り切り | 玉鷲 | ||
琴勝峰 | はたき込み | 宇良 | ||
若元春 | 押し出し | 御嶽海 | ||
若隆景 | 押し出し | 平戸海 | ||
大栄翔 | 送り出し | 美ノ海 | ||
霧島 | 押し出し | 隆の勝 | ||
大の里 | 不戦勝 | 豊昇龍 | ||
琴櫻 | 寄り切り | 阿炎 | ||
照ノ富士 | はたき込み | 貴景勝 |
豊昇龍が13日目から休場となり、大の里の不戦勝。
この日、霧島は隆の勝に敗れ、6敗目を喫したため、来場所の大関復帰は消えました。
また、貴景勝は照ノ富士に敗れ、負け越しが決定。二場所連続の負け越しで、大関から陥落。来場所での10番以上の勝ちで、大関復帰を目指すことになりました。
照ノ富士敗れ、優勝決定は明日へ・十四日目の土俵は⁉️
千秋楽を明日に控え、14目の取り組みと結果は次のとおり。
東 | 星 | 決まり手 | 星 | 西 |
遠藤 | 寄り切り | 玉鷲 | ||
若隆景 | 押し出し | 王鵬 | ||
錦富士 | 押し出し | 宇良 | ||
御嶽海 | 寄り切り | 平戸海 | ||
美ノ海 | 押し出し | 大の里 | ||
琴櫻 | 押し出し | 貴景勝 | ||
照ノ富士 | 寄り切り | 隆の勝 |
結びの一番、隆の勝が照ノ富士を寄り切りで破り、金星を! この取組、照ノ富士が勝てば、10度目の優勝、そして名古屋場所では初優勝だったが、優勝決定は明日に持ち越されました。
大の里は美ノ海を圧倒。押し出しで破り、9勝目。明日勝てば、二桁勝利を。
十五日目・千秋楽の取組と結果は
いよいよ、令和6年名古屋場所も明日が千秋楽。主な取組と結果は次のとおり。
東 | 星 | 星取表 | 西 | 星 | 星取表 |
北勝富士 | 6勝9敗 | 若隆景 | 11勝4敗 | ||
輝 | 9勝6敗 | 美ノ海 | 10勝5敗 | ||
宝富士 | 5勝10敗 | 宇良 | 6勝9敗 | ||
若元春 | 6勝9敗 | 竜電 | 3勝12敗 | ||
琴勝峰 | 8勝7敗 | 平戸海 | 10勝5敗 | ||
大栄翔 | 8勝7敗 | 王鵬 | 9勝6敗 | ||
霧島 | 8勝7敗 | 玉鷲 | 7勝8敗 | ||
隆の勝 | 12勝3敗 | 大の里 | 9勝6敗 | ||
阿炎 | 8勝7敗 | 翔猿 | 9商6敗 | ||
湘南の海 | 7勝8敗 | 貴景勝 | 5勝10敗 | ||
照ノ富士 | 12勝3敗 | 琴櫻 | 10勝5敗 |
千秋楽の見どころ
先ずは優勝のゆくえ ; 照ノ富士が琴桜を破るか⁉ それとも、隆の勝が大の里をくだし、なお且つ照ノ富士が敗れて、決勝戦にもつれ込むか⁉
大の里が隆の勝を破り、二桁勝利を挙げるか⁉
では、名古屋場所千秋楽を、おおいに楽しみましょう
千秋楽の結果
12勝3敗と、星2つ差で照ノ富士を追う隆の勝が、大の里を押し出しで破り、照ノ富士対琴櫻は、琴櫻が上手出し投げで快勝。照ノ富士と隆の勝の優勝決定戦となった。
優勝決定戦では、照ノ富士が執念の寄り切りで隆の勝をくだし、賜杯を。
照ノ富士は10回目の優勝と言う、二桁優勝と、自身初の名古屋場所での優勝の二つの目標を達成しました。
三賞 殊勲賞 大の里 敢闘賞 隆の勝 技能賞 平戸海
むすび
今年の名古屋場所を振り返ると、横綱・照ノ富士という柱の存在と、霧島・貴景勝など上位ベテランの苦戦が目に付きますが、全体として「平均化」が感じられました。
つい数年前までは、白鵬などを中心に、暑い壁とも言うべき上位陣と、それに挑戦する平幕陣と言った印象が残っていますが、今場所に限ると、三役の星取りで見られるように、10勝を挙げた三役は平戸海だけで、関脇の阿炎・霧島、小結・大栄翔の3人が8勝7敗。関脇大の里も9勝止まり。三役の5人全員が勝ち越しと、まさに平均化の象徴です。
その中でも、新小結の平戸海が10勝を挙げ、来場所の関脇への昇進をほぼ確実にしたこと、先場所優勝の大の里が、惜しくも二桁には届かなかったが9勝6敗と、大関への道をひらく頑張りをみせたことなど、新しい息吹も感じられる場所でした。
次の9月場所、両国場所がはやくも待ち遠しいですね❣
九月場所は9月22日(日)から
両国国技館ではじまります
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