巨人・沖縄オープン戦を振り返る 投手・野手陣の一軍選別は?

いよいよプロ野球がシーズンイン。恒例の沖縄オープン戦が,22日から始まりました。

巨人軍の沖縄オープン戦の日程は,22日横浜ベイスターズ・23日広島カープ・24日千葉ロッテ戦の3試合。

今年の日本一に向けて、沖縄オープン戦での投手陣・野手陣の仕上がり具合と,3連戦の結果の選手の選別をレポートします。

沖縄三連戦を観戦しました!

目次

22日横浜ベイスターズ戦

横浜ベイスターズとの試合は,アウェイの宜野湾市営球場(ユニオンですから球場)で好天の下,午後1時からおこなわれた。

ベイスターズ戦で投げた投手陣は,戸郷・又木・京本・山崎・横川の5人。

投手成績は次のとおり

選手名球数安打三振四死球
戸郷14210
又木46720
京本8100
山崎12200
横川52211

戸郷は,センター佐々木の拙守もあり,1点を失ったが安定感あり。山崎も,打たれながらも要所を締めた。

又木は,三回を投げて被安打7と,未だ調整不足の感あり。

又木に比べて,横川の投球は,少なくとも今日の調子を見る限り,格段に上回っており,今年の活躍が期待できそう。

野手陣の打撃成績は次のとおり。

位置選手名打数安打打点
(中)佐々木500
(遊)門脇310
荒巻100
(右)浅野410
(一)秋広411
(三)
中山411
(捕)甲斐200
大城213
(指)オコエ310
(二)泉口410
(左)岡田320
打左萩尾000

今日の打撃陣の立役者は,大城卓三捕手に尽きる。先発捕手の甲斐拓也のあと,7回からマスクをかぶり,1打席目は三振の後,2打席目にランナー1・2塁のチャンスで右翼席に豪快な逆転3ランホームラン。試合をひっくり返した。

打者では,佐々木俊輔外野手に元気なく,守備のまずさもあり,踏ん張りどころである。

一方,浅野・岡田悠希に鋭い当たりが見られ,中山・門脇・泉口もまずまずの仕上がりの感じでした。

23日広島カープ戦

23日のカープ,24日のロッテ戦は巨人の恒例のキャンプ地,那覇市のセルラースタジアムで開催された。

23日はあいにく曇り空の下,列島を襲う寒波の影響で,ダウンジャケットを着ても寒い天気となった。

投手陣の成績は次のとおり。

選手名球数安打三振四死球
グリフィン10010
西舘67642
船迫12010
堀田52333
石川11010

グリフィンは,1回を三者凡退に打ち取り,順調な仕上がりを見せた。今年も先発の要の一人として活躍が期待できる。

続く西舘は3回を投げて被安打6。四死球も2と,まだ本調子でない。

堀田は7回,四球と暴投で2点を失う自滅の形となった。

野手陣の打撃成績は次のとおり。

位置選手名打数安打打点
(指)210
打指岡田200
打指佐々木100
(中)ヘルナンデス300
オコエ200
(二)吉川210
泉口200
(一)キャベッジ200
荒巻210
(左)浅野420
山瀬000
(三)中山420
(捕)岸田210
打左秋広100
(遊)門脇320
(右)萩尾400

巨人のあげた2点は,いずれもピッチャーのワイルドピッチによる得点で,打線は総じて振るわなかった。

そのなかでも,一回の丸のさわやかなレフト前ヒット,浅野・中山の2本の安打が目立った。

24日千葉ロッテ戦

昨日に続く,低い気温と10mの強風のなかの試合となったが,すり鉢状のスタジアムのおかげか,観客席への風の影響は軽微で,昨日よりお日様が顔を出す時間が多く,おおむね快適な天候での観戦となった。

投手陣の成績は次のとおり。

選手名球数安打三振四死球
田中将10000
井上32300
田中瑛34420
平内34122
19011

この日のハイライトは,楽天から移籍入団した田中将大(まさひろ)投手の初登場。田中は先発,1回を投げ,最初のバッター・高部を打ち取ったかに見えたが,ファースト・キャベッジのハンブル(エラー)で走者を許し,そのあとのソトをショートゴロ・ダブルプレーで2アウトとし,3人目をファーストフライで初登板を飾った。

井上は2回を投げ,3安打を浴びながら要所を抑え,順調な仕上がりを見せた。

3回の1失点は,内野安打のあとのサード・荒巻の一塁悪送球による失点

平内は制球難から失点を。球に力を感じるが,制球力のアップが望まれる。

泉は順調な仕上がりを見せたと言える。

野手陣の打撃成績は次のとおり。

位置選手名打数安打打点
(右)100
浅野200
(中)ヘルナンデス210
佐々木200
(指)吉川200
打指岸田200
(一)キャベッジ220
岡田200
(二)中山310
門脇100
(左一)秋広411
(遊)泉口200
萩尾110
(捕)甲斐200
山瀬200
(三)荒巻300

昨日に続き,この日も打線は総じて盛り上がらあず,4回のキャベッジ・中山・秋広の3連打を除き,散発気味となった。

そのなかで存在感を示したのは,新入団のトレイ・キャベッジ。1回の強烈な左中間のフェンス直撃に続く,4回のレフト越えの2二塁打を放ち,ペナントレースでの活躍を期待させた。

ヘルナンデスも3試合目でレフト前のクリーンヒットを放った。

阿部監督の判断は

今回の沖縄オープン戦3試合を終わり,阿部監督から以下の5人の選手にファームでの調整を指示するとの情報が入っています。

2軍への降格を言い渡されるのは,投手では,西舘・又木選手。山瀬捕手。外野陣の佐々木・萩尾選手の5名。

投手陣には,変化球のコントロールの悪さを指摘。変化球が入らない苦し紛れにストレートを投げるガツンと叩かれる,という悪循環を避けなければならない,と。

外野手の2選手は,守備力の不足を選手自身からも反省として聞き取り,一層の練習をうながすことに。

山瀬捕手も,リード面,守備面へのスキルアップを目指すよう指示したと考えられます。

むすび

今年の沖縄オープン戦は,主力の野手陣,岡本・坂本が参加しておらず,投手陣も抑えの大勢・マルティネス,中継ぎのバルドナード・ケラーらが不参加と,ペナントレースを占う万全な体制での試合ではなかったが,若手を中心にした野手陣や,キャベッジ・ヘルナンデスら主軸候補のバッターを観る機会に恵まれ,また,菅野が抜けた後の先発投手陣候補,田中(将)・西舘・又木・堀田・横川らが登板し,仕上がりぶりを披露した。

これで今年の沖縄キャンプは終了し,本拠地・東京ドームはじめ,各球団との本格的なオープン戦。そして,3月28日からのペナントレースへと,今年も熱いたたかいの舞台が幕をあけます。

新しい体制での阿部野球の2年目。2025年のチームスローガン「新風~2ND CHALLENGE~」のとおり,新たに加わった新戦力も合わせ,ペナントレースの二連覇,そして日本一へのチャレンジを応援しましょう!

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