PGAツアー本戦も,いよいよ残り5試合を残すことになりました。(5試合のうち,3試合はフェデックスシリーズ)
フェデックスシリーズへの招待を懸けてたたかう久常涼ら,日本人選手の活躍を中心に大会のもようをお届けします。


大会の概要
大会の名称 3Mオープン
日程 2025年 7月24日(木)~7月27日(日)
開催コース ミネソタ州 TPCツインシティーズ
主催スポンサー 3M (ミネソタ州に本拠地をおく,世界的化学・電気素材メーカー)
賞金総額 830万ドル 優勝賞金 145万8千ドル
前年度優勝者 ジョナサン・ベガス(ヴェネズエラ)
TPCツインシティーズについて
ミネソタ州ブレーンにあるTPCツインシティーズは、PGAツアーのトーナメント開催地として知られるチャンピオンシップコースです。
TPCツインシティーズの主な特徴
- 設計者: 伝説的なアーノルド・パーマーが、ミネソタ州出身のPGAツアー選手であるトム・レーマンと共同で設計しました。
- 景観の美しさ: ベントグラスのティー、フェアウェイ、グリーン、自生するプレーリーグラス、美しい湿地帯、そして成熟したオーク、トウヒ、松の木々に囲まれた風光明媚なコースです。
- 水域とバンカー: 27もの水域と戦略的に配置されたバンカーが特徴で、景色に溶け込むように配置されています。これにより、プレイヤーには高い精度と技術が求められます。
- 挑戦的なレイアウト: 世界のトッププレイヤーにとっても挑戦的なコースですが、各ホールに複数のティーが設けられており、あらゆるレベルのゴルファーが楽しめるように設計されています。
- コースコンディション: 多くのツアープレイヤーから、PGAツアーの中でも最高のレイアウトとコンディションを誇るコースの一つとして評価されています。
- 練習施設: 広大な練習施設(27,000平方フィートの二階建て・両面打席)や、12,000平方フィート以上のパッティンググリーン、バンカー、ショートゲーム練習エリアなども完備されています。
- クラブハウス: カジュアルダイニングとファインダイニング、受賞歴のあるゴルフショップ、ロッカールーム、バンケットルームなどを備えた広々としたクラブハウスがあります。
TPCツインシティーズの名物ホール
TPCツインシティーズには、特に印象的な「フィーチャードホール」がいくつかあります。
- 2番ホール (Par 4, 468ヤード): 水が絡むホールで、毎年プロにとっては難易度が高く、メンバーにとっても最も難しいホールの一つです。ティーショットをどこに置くかで攻め方が大きく変わります。
- 7番ホール (Par 4, 381ヤード): 「トムズ・サム (Tom’s Thumb)」と呼ばれるこのホールは、アーノルド・パーマーの特徴的なビーチバンカーが印象的です。左側の湖を越え、グリーン手前と右側にある巨大なバンカーを避けて正確なティーショットを打てば、バーディーチャンスが生まれる可能性があります。
- 17番ホール (Par 3, 202ヤード): 新しく改修されたツアーティーからは、水越えのショットが必須となります。ショートすれば池、ロングすればバンカーや観客席に入る可能性があり、風も大きな要素となります。
- 18番ホール (Par 5, 596ヤード): PGAツアーでも常に最も難しいパー5の一つとしてランクインしています。追い風がティーショットを右側の水域に押し出す傾向があり、フェアウェイを捉えればプロは2オンを狙えます。しかし、3段グリーンのため、ピンに寄せるのが非常に難しく、多くのバーディーが生まれる一方で、大叩きをするプレイヤーも少なくありません。
TPCツインシティーズは、戦略性、景観の美しさ、そして挑戦的な設計が融合した、忘れられないゴルフ体験を提供してくれるゴルフ場と言えるでしょう。
放送予定(日本時間)
CS放送 ゴルフネットワーク
7月25日(木) | 05:00~08:00 |
7月26日(金) | 05:00~08:00 |
7月27日(土) | 02:00~07:00 (延長08:00まで) |
7月28日(日) | 02:00~07:00 (延長11:30まで) |
BS放送 BS10
7月27日(日) | 05:00~07:30 |
7月28日(月) | 05:00~07:30 |


おもな出場選手
有力選手では,マックス・ホーマ,ウィンダム・クラーク,サム・バーンズ、マーベリック・マクリーニー、ジェイク・ナップ。そして前回優勝者のジョナサン・ベガス,優勝経験者のトニー・フィナウらが参戦予定。
日本からは,久常涼・金谷拓実・大西魁人の3選手が参戦する。



初日の組み合わせ(日本時間)
初日の,日本人選手の組み合わせは次のとおり。
22:13 | in | チャド・レイミー 久常涼 M.トルビョンセン |
22:57 | in | フィリップ・ノウルズ 大西魁人 ジェレミー・パウル |
04:22 | out | B.ソーンベリー M.ヘレンディーン 金谷拓実 |
初日の結果
初日,日本勢トップは2アンダー・68位タイグループの金谷拓実。
久常涼は1オーバー・122位タイ。大西魁人は4オーバー・150位タイと出遅れている。
初日,首位に立ったのは11アンダーの60でラウンドしたアダム・スベンソン(カナダ)。
優勝候補の下馬評の高かったサム・バーンズは,初日をイーブンパー・110位タイとして,大きく出遅れた。
金谷・4位タイに浮上
予選ラウンド2日目,金谷拓実はこの日を7アンダーと大健闘。トータルー11・5位タイとして,決勝ラウンドに進んだ。

もっとも得意のパットが
冴えわたった!
久常涼はトータル+1。大西魁人は+5で,残念ながらともに予選カットとなった。
2日目を終えて,首位に立っているのは,ー14でT.オルセン(デンマーク)。
優勝候補の一角,ジェイク・ナップがー13と1打差2位でオルセンを追っている。
3日目金谷拓実は3位タイに!
5位タイからスタートした金谷選手。1番から3番までを連続バーディ発進とし,前半はノーボギーで。後半,ややもたつく場面があったが,18ホールを終了して7バーディ・1ボギー,トータルー17で3日目を,首位と1打差の3位タイで終えた。
首位には,アクシャイ・バティアとトルビョン・オルセンがともに18アンダーでならんでいる。
3日目を終えて,上位選手は以下の通り。
1T | トルビョン・オルセン | -18 |
アクシャイ・バティア | ||
3T | 金谷拓実 | -17 |
カート・キタヤマ | ||
ジェイク・ナップ | ||
サム・スティーブンス | ||
7T | アレックス・レノン | -16 |
ピアスソン・クーディ | ||
C.ゴッタラップ |



がんばれ金谷!!


金谷拓実7位タイ
最終日,カート・キタヤマと同じ組でスタートした金谷選手。バーディ・ボギーの繰り返しでスコアを大きく伸ばすことができず。この日は2アンダー・トータルー19,7位タイでトーナメントを終えた。
優勝は同組のカート・キタヤマ。1打差に迫るサム・スティーブンスを振り切り,6アンダー・ー23で優勝を。
ジェイク・ナップは3位タイ,C.ゴッタラップは10位タイで大会を終了しました。


















コメント