春だけでない,晩秋にもなぜか霞む空。「黄砂」から愛車と健康を守る、男の防衛術
この晩秋の季節,テレビでも「黄砂」が話題になっている。黄砂と言えば春の晴れた日,と言うイメージは通用しません。
現役時代は「車が汚れるな」くらいにしか思っていなかったが、年金生活に入り、健康と資産(家や車)を管理する立場になると、「たかが黄砂・されど黄砂」。
今日は、備忘録も兼ねて、この厄介な「黄砂」について整理し、我が家の対策を書き留めておくことにする。
そもそも、なぜ空が黄色くなるのか
ニュースや新聞で改めて調べてみると、黄砂の壮大な旅路には驚かされる。
発生源とメカニズム
主な正体は、中国やモンゴルのタクラマカン砂漠、ゴビ砂漠などの土壌だ。 あちらの乾燥地帯で低気圧の強風に煽られ、砂が数千メートル上空まで巻き上げられる。それが偏西風というジェット気流に乗り、海を越えて日本まで運ばれてくるのだそうだ。
ただの砂ではない
問題なのは、その道中だ。 中国の工業地帯などを通過する際、PM2.5などの大気汚染物質を吸着してくるらしい。 昔のような「単なる砂埃」とは訳が違う。「汚染された微粒子」が降ってくると思うと、防衛本能が働くというものだ。
時期と影響範囲
- 時期: 2月から5月がピーク。しかし,最近は晩秋にもひっきりなしに。
- 範囲: 九州や西日本が中心だが、気圧配置によっては北日本、ひいては列島全域が覆われる。
「春霞(はるがすみ)」と言えば風流だが、実態は砂と化学物質の混合物である可能性が高い。うかうか深呼吸もできないな。
リタイア世代の「実害」と「家計への打撃」
年金暮らしにおいて、無駄な出費は極力避けたい。黄砂は、油断すると我々の財布を狙い撃ちにしてくる。
1. 健康被害(医療費の増大)
歳をとると、気管支が弱くなる。 黄砂を吸い込んで咳が止まらなくなったり、アレルギーが悪化したりして病院通いになれば、医療費と薬代がかさむ。 「健康こそ最大の節約」である我々にとって、黄砂を吸い込まないことは重要な家計防衛策だ。
2. 愛車へのダメージ(メンテナンス費)
車好きとしては、これが一番頭が痛い。 ボディにうっすら積もる黄色い粉。放っておくと雨で固まり、セメントのようにこびりつく。 かといって慌てて拭けば、砂の粒子(実は硬い鉱物)でボディをヤスリがけするようなものだ。 再塗装やコーティングのやり直しなんてことになれば、数万円が飛んでいく。
我が家で実践している「黄砂対策」
自然現象を止めることはできないが、被害を最小限に食い止めることはできる。私が実践している対策は以下の通りだ。
① 情報収集は「天気予報」のついでに
毎朝の天気予報チェック時に、「黄砂情報」も必ず見るようになった。 環境省のサイトやスマホアプリで「今日は飛ぶぞ」と分かれば、その日は極力外出を控える。単純だがこれが一番効く。
② 愛車の洗車は「水」が命
車が真っ白になっても、決してタオルで拭いてはいけない。
- 高圧の水(ホースのシャワーで十分)で、とにかく砂を洗い流す。
- たっぷりの泡で優しく撫でるように洗う。
- 水滴を拭き取る時も、こすらないように。
ガソリンスタンドの洗車機に入れる場合も、予備洗いで砂を落としてからでないと、細かい傷だらけになるので注意が必要だ。こまめな水洗いが、愛車を長く綺麗に乗るコツだ。
③ 家内への協力(洗濯・換気)
妻が「今日は部屋干し」と言ったら、素直に従う。 生乾きが嫌なら、除湿機やエアコンを使う。電気代が少し掛かるが、汚れた服を洗い直す水道代や手間、何より健康被害を考えれば安いものだ。
④ 外出時の完全装備
ウォーキングに出る時は、不織布マスクを隙間なく装着する。 そして、メガネだ。私は普段からメガネだが、コンタクトレンズの人はゴーグルかメガネに変えた方がいいらしい。目に砂が入って眼科へ行くのも、時間と金の無駄だ。
まとめ
関東地方は比較的黄砂の影響が少ないが,万一空が霞んでいる日は「警戒モード」に切り替える。
- 無防備に外に出ない(医療費節約)
- 車はこすらず水で流す(修理費節約)
この2点を徹底するだけで、心穏やかに過ごすことができる。



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