LPGA女子ツアー,今年最後のメジャー大会,「AIG女子オープン」が7月30日より4日間,今年はイングランド地方の名門「ロイヤルリザム&セントアンズGC」で開催されます。
日本勢の活躍が期待される大会の,概要・コース紹介・日本人出場選手・天気予想・初日の組み合わせなどを,速報とともにお届けします。

大会の概要
大会の名称 AIG女子オープン
日程 2026年 7月30日(木)~8月2日(日)
開催コース 英国・イングランド地方 ロイヤルリザム&セントアンズゴルフ俱楽部
主催者 R&A (ロイヤル・アンド・エンシェントゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュース)
タイトルスポンサー AIG(アメリカン・インターナショナル・グループ・インク)
賞金総額 1000万ドル 優勝賞金
前年度優勝者 山下美夢有
開催コースについて
今年の全英女子オープン(AIG女子オープン)の舞台は、イングランドの名門「ロイヤルリザム&セントアンズGC(Royal Lytham & St Annes Golf Club)」です。大会の50回目という記念すべき節目にふさわしい、歴史と格調を備えた世界屈指のリンクスコースです。
コースの概要と、選手たちを苦しめる・あるいはドラマを生む名物ホールを分かりやすく解説します。
1. コース概要:
海が見えない「壁」に囲まれたリンクス
ロイヤルリザム&セントアンズは、1886年に創設され、過去に全英オープンを11回、全英女子オープンを5回開催している歴史あるチャンピオンシップコースです。
一般的な「海岸線に広がるリンクス」とは異なり、現在は海岸線から少し内陸に入った住宅街の中にあります。そのため「海が見えないリンクス」とも呼ばれますが、その難易度は本物です。
* 無数のポットバンカー(約170弱):
コース内には165〜170個近くの、深く、壁が垂直に近いポットバンカーが点在しています。フェアウェイを外せば即座にペナルティとなり、入れると「前に打てず、横か後ろに出すだけ」という状況に追い込まれます。
* 鉄道線路のプレッシャー:
コースのすぐ脇を本物の鉄道(プレストン・アンド・ワイア鉄道)が走っており、いくつかのホールではこの線路がそのまま「OBゾーン」として選手に強烈なプレッシャーを与えます。
* フラットに見えてタフな地形で吹く風:
全体的に平坦に見えますが、細かなアンジュレーション(地面のうねり)があり、アイアンの距離感を狂わせます。さらにアイリッシュ海からの強風が遮るものなく吹き抜けます。
2. 知っておきたい名物・難関ホール
ロイヤルリザムを象徴する、テレビ観戦でも絶対に外せない注目ホールをご紹介します。
1番ホール(パー3)〜異例の幕開け〜
通常、ゴルフコースはパー4かパー5でスタートすることが多いですが、ここは全英オープンのローテーションコース(開催地)の中で唯一「パー3から始まる」という非常に珍しいレイアウトを持っています。
風の影響をダイレクトに受けるため、まだ身体が温まっていないスタート直後から、厳しいクラブ選択と正確なショットが求められるタフなオープニングです。
■ 8番ホール(パー4)〜最深のバンカー〜
ティグラウンドが少し小高くなっており、右側には鉄道線路(OB)が走る美しいホールです。最大の特徴はグリーン左手前にあるバンカー。これはコース内で最も深い(アゴが高い)バンカーとされており、ここに入れると脱出だけで1打、あるいはそれ以上を費やす「絶対避けるべき鬼門」です。
■ 9番ホール(パー3)〜真珠の首飾り〜
リザムの中で最も「視覚的に美しい」とされるショートホールです。距離は比較的短いですが、グリーンをぐるりと囲むように無数の小さなポットバンカーが配置されており、その見た目から「真珠の首飾り」とも例えられます。
ただ、全英女子オープンの歴史の中では、実は最もホールインワンが多く生まれている(過去4回)エキサイティングなホールでもあります。
■ 17番ホール(パー4)〜ボビー・ジョーンズの伝説〜
伝説のゴルファー、ボビー・ジョーンズが1926年の全英オープンで、セカンドショットを左の深いラフ(砂地)から見事にグリーンオンさせ、初優勝を飾ったことで有名な歴史的ホールです。
現在もその歴史的ショットを放った場所には記念の盾(プラーク)が埋め込まれています。終盤の勝負どころとして、今年も大きなドラマが生まれる可能性が高いホールです。
3. 日本人選手や過去の大会との相性
ロイヤルリザムは、かつて日本女子ゴルフ界のレジェンド・岡本綾子選手が1984年に全英女子オープン(当時はまだメジャー昇格前)を制した、日本に縁の深い場所でもあります。
直近の2018年大会では、地元のイングランド出身であるジョージア・ホールが感動的なメジャー初優勝を飾った舞台。非常に難解な戦略性を求められるコースだからこそ、ショットの正確性と、バンカーを避けるクレバーなマネジメント(ゲーム組み立て)ができる選手が上位に来るコースと言えます。
風が吹けば一気に牙をむく、この伝統のリンクスを世界のトッププロたちがどう攻略するのか、今年の夏も見どころ満載です。
放送予定(日本時間)
CS放送 ゴルフネットワーク
| 7月30日(木) | 21:00~03:00 延長04:00まで |
| 7月31日(金) | 21:00~03:00 延長04:00まで |
| 8月1日(土) | 20:00~03:00 延長04:00まで |
| 8月2日(日) | 20:00~03:00 (延長06:30まで) |
インターネット配信 U-NEXT
全試合生中継

日本からの出場選手
出場予定の日本人選手は以下の通り。
渋野日向子 古江彩佳 畑岡奈紗 笹生優花 西郷真央 勝みなみ 岩井明愛 岩井千怜 竹田麗央 山下美夢有
そして,サントリーレディスオープン優勝者・桑木志帆、準優勝・永井花奈
サントリーレディス終了時点のメルセデスランキング1~3位の,佐久間朱莉・河本結
ほか、 菅楓華・高橋彩華

前週のスコットランドオープンで8位に入った
原英莉花が世界ランキングアップで出場へ!
初日のスタート・組み合わせ(日本時間)
出場の日本人選手17人のスタート時間・組み合わせは次のとおり。
| 15:03 | out | C.ポーター 高橋彩華 A.ノルドクビスト |
| 15:14 | out | イエリミ・ノ S.キリアコウ 勝みなみ |
| 16:09 | out | 竹田麗央 荒木優奈 キム・セヨン |
| 16:20 | out | 西郷真央 キム・ヒョージュ M.リー |
| 16:31 | out | A.リー L・ウォード 岩井明愛 |
| 17:09 | out | 古江彩佳 イ・ソミ E.ヘンゼライト |
| 19:36 | out | 原英莉花 C.タンビュリニ M.グリーン |
| 19:47 | out | 永井花奈 N.Kマドセン E.ハミルトン |
| 19:58 | out | H.プリエム 桑木志帆 L.リー |
| 20:20 | out | リリア・ヴ 佐久間朱莉 R.チャン |
| 20:42 | out | 渋野日向子 G.ホール V.デロン |
| 20:53 | out | G.ロペス C.プティエ 岩井千怜 |
| 21:04 | out | 畑岡奈紗 J.カプチョ イン・ルオニン |
| 21:15 | out | L.コフリン A.ティティクル 山下美夢有 |
| 17:42 | out | 笹生優花 リュー・ヤン S.X.タン |
| 22:15 | out | 菅楓華 D.ウェバー A.プハイ |
初日の日本勢
初日、日本人選手の順位は次のとおり。
| 2T | 桑木志帆 | -5 |
| 6T | 岩井千怜 | -3 |
| 8T | 竹田麗央 | -2 |
| 西郷真央 | ||
| 37T | 勝みなみ | +1 |
| 岩井明愛 | ||
| 原英莉花 | ||
| 山下美夢有 | ||
| 笹生優花 | ||
| 57T | 畑岡奈紗 | +2 |
| 菅楓華 | ||
| 荒木優奈 | ||
| 75T | 渋野日向子 | +3 |
| 永井花奈 | ||
| 113T | 古江彩佳 | +5 |
| 139T | 高橋彩華 | +8 |
| 141T | 佐久間朱莉 | +9 |
予選ラウンドを終えて
2日目、予選ラウンドを終えて、17人の日本勢のうち、桑木志帆、勝みなみら10選手が決勝ラウンドに進んだ。
桑木志帆が6アンダーと、首位のユ・ヘランと1打差の単独2位で健闘している。
2日目を終えて、日本人選手の順位は次のとおり。
| 2 | 桑木志帆 | -6 |
| 6T | 勝みなみ | -2 |
| 20T | 竹田麗央 | E |
| 25T | 西郷真央 | +1 |
| 31T | 荒木優奈 | +2 |
| 岩井明愛 | ||
| 畑岡奈紗 | ||
| 45T | 笹生優花 | +3 |
| 岩井千怜 | ||
| 55T | 古江彩佳 | +4 |
| cut | 原英莉花 | +5 |
| 菅楓華 | ||
| 渋野日向子 | ||
| 永井花奈 | +6 | |
| 高橋彩華 | +7 | |
| 山下美夢有 | ||
| 佐久間朱莉 | +11 |
3日目の日本勢
3日目、桑木志帆は2オーバーと今一つだったが、全体にむつかしい設定のため、首位と3打差で2位タイにとどまった。
古江彩佳が3日目を6アンダーと大健闘し、通算2アンダー・8位タイと勝みなみと共にトップ10入りを。
3日目を終えて、日本人選手の順位は次のとおり。
| 2T | 桑木志帆 | -4 |
| 8T | 勝みなみ | -2 |
| 古江彩佳 | ||
| 16T | 竹田麗央 | *1 |
| 27T | 岩井千怜 | +3 |
| 西郷真央 | ||
| 笹生優花 | ||
| 40T | 荒木優奈 | +5 |
| 56T | 畑岡奈紗 | +7 |
| 64T | 岩井明愛 | +9 |
桑木志帆逆転優勝🏆
首位と3打差からスタートした桑木志帆。最終日を3バーディ・2ボギーとし、通算5アンダーとして前日は同じく2位タイのE.ヘンゼライトと首位に並んだ。
プレーオフに入り2巡目にヘンゼライトを下して、昨年の山下美夢有に続き2年連続で日本選手が優勝の栄冠を勝ち得た。
全英女子オープンでの日本人選手の優勝は、2019年の渋野日向子、昨年の山下についで3人目となりました。





コメント