名優 ジーン・ハックマンを悼む サンタフェ郊外の自宅で死去

映画「フレンチ・コネクション」「ミシシッピ・バーニング」でアカデミー賞主演男優賞を獲得した,名優ジーン・ハックマン(95才)がニューメキシコ州サンタフェ郊外の自宅で,妻のベッツィ・アラカワ(65才)と愛犬のZinnaとともに死亡しているのを発見されたのは,彼の死後一週間以上経ってからでした。

この衝撃的な名優の死去について,その生前の数々の名作を紹介するとともに,ニューヨークタイムスの記事などを参考にしながらレポートします。

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事故のあらまし

今年,2月26日,サンタフェ東部の郊外にある一般区域からは隔離された高級住宅地にある,ジーン・ハックマン夫妻の住居を定期点検で訪れたメンテナンス業者が,邸内からの反応がないためセキュリティ会社に緊急連絡。セキュリティ会社から911通報(日本の110番)し,駆け付けた警察が調べたところ,ジーン・ハックマン(Gene Hackman)と妻のベッツィ・アラカワ(Betsy Arakawa),そしてベッツィが特にかわいがっていた愛犬Zinnaが死亡しているのが発見された。

事件の可能性もふくめ,慎重に調べた結果,サンタフェ署のシェリフ(Mr. Adan Mendoza)および監察医(Dr. Heather Jarrell)は,二人の死因は自然死として事件の可能性を否定し,次のような見解を発表した。

  • 妻のベッツィ・アラカワが2月11日夕刻,帰宅したのを最後に彼女からの発信がなく,この日に死亡したと判断される
  • 夫ジーン・ハックマンは,心臓のペースメーカーがストップした,2月18日にアルツハイマー病に起因する心臓発作で死亡したと判断される
  • 二人が見つかった場所は,邸内の別々の場所で,ハックマンは玄関の上り口(mudroom)で近くに杖が転がっていた 妻のベッツィはバスルームで発見され,その4~5フィート先で愛犬が横たわっていた
  • 妻・ベッツィの死因は,サンタフェ地域に生息するばっ歯類・しかねずみ(deer mouse)に多く寄生する,ハンタウィルス菌が肺を侵すことによる呼吸困難と断定 彼女は2月11日に地元の食品店・薬品店などを訪れた後,夕刻5時15分に帰宅し,メールなどその後の痕跡がなく,当日死亡したと推測される
  • ジーン・ハックマンはアルツハイマー病を患っており,死後の検査で心臓病による数回の手術跡が見られた
  • 以上のいきさつから,サンタフェ署の見解は,2月11日に妻・ベッツィが死亡したのちも,夫ジーンはアルツハイマー病による判断能力の欠如から,そのまま1週間を自宅内で過ごし,18日に心臓発作が原因で亡くなったと思われる ジーン・ハックマンの胃には死亡前に食材を摂った形跡はないが,脱水症状は見られない
  • 愛犬のZinnaの死因は,飢餓のためか,もしくは脱水のためと考えられる なお,ジーン・ハックマン邸で飼われていた3匹のうち,のこりの2匹(Bear & Nikita)は元気な状態で,邸内の庭で発見されている ベッツィはとくにZinnaを可愛がり,家のなかに入れていたとのこと

名画の数々

ジーン・ハックマン出演の映画は,主演であろうと脇役であろうと,ひとつひとつの作品に独得の味がありました。

生涯にわたる公開された作品数は75本以上にのぼります。

1964年から2004年までの40年にわたる,俳優としてのジーン・ハックマンのキャリアを振り返り,おもな出演映画として次の17作品をあげてみます。

公開年邦題受賞歴
1967俺たちに明日はない
1969宇宙からの脱出
1970父の肖像
1971フレンチコネクションアカデミー主演男優賞
英国アカデミー主演男優賞
ゴールデングローブ賞
1972ポセンドン・アドベンチャー
1973スケア・クロウ
1974カンバセーション
1975
1978
弾丸を噛め
スーパーマン
1988ミシシッピー・バーニングアカデミー主演男優賞
ベルリン国際映画祭銀熊賞
1992許されざる者アカデミー助演男優賞
英国アカデミー助演男優賞
ゴールデングローブ賞
1992ザ・ファーム法律事務所
1994ワイアット・アープ
1995クリムゾン・タイド
1997目撃
1998エネミー・オブ・アメリカ
2001ザ・ロイヤル・テネンバウムズゴールデングローブ賞

むすび

今回のいたましい出来事には残念な思いですが,ジーン・ハックマンの95年にわたる生涯に思いを致し,数々の名作をたたえるとともに,彼の味わいの深い作品集を折あるごとに振り返って観たいですね。

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