イギリス・北アイルランドでおこなわれる全英オープンと同じ週に,米・西海岸のカリフォルニア州で開催される「バラクーダ選手権」。
ステープルフォード方式という,通常のトーナメントとは異なる競技ルールでおこなわれる大会の,概要・競技ルール・出場選手・組み合わせなどを,速報とともにお届けします。
大会の概要
大会の名称 バラクーダ選手権
日程 2025年 7月17日(木)~7月20日(日)
開催コース カリフォルニア州 タホ・マウンテン・クラブ オールドグリーンウッド
主催スポンサー バラクーダ・ネットワークス(メール・ネットワークなどのセキュリティ事業)
賞金総額 400万ドル 優勝賞金 72万ドル
前年度優勝者 ニック・ダンラップ
放送予定(日本時間)
CS放送 ゴルフネットワーク
7月18日(金) | 06:00~09:00 |
7月19日(土) | 06:00~09:00 |
7月20日(日) | 06:00~09:00 |
7月21日(土) | 07:00~10:00 (延長12:00まで) |

ステープルフォード方式とは
バラクーダ選手権で採用される「ステープルフォード方式」について
バラクダ選手権(Barracuda Championship)で採用されている「ステープルフォード方式」は、一般的なストロークプレーとは異なり、各ホールのスコアに応じてポイントを獲得し、その合計ポイントで順位を競うユニークな競技ルールです。
ステープルフォード方式の基本
この方式は、イギリスのフランク・ステープルフォード博士によって考案されました。通常のストロークプレーでは合計打数の少なさを競いますが、ステープルフォード方式では合計ポイントの多さを競います。
バラクダ選手権で採用される「モディファイド・ステープルフォード方式」のポイント配分
バラクダ選手権で採用されているのは、通常のステープルフォード方式を修正した「モディファイド・ステープルフォード方式」です。この方式では、良いスコアには多くのポイントが与えられ、悪いスコアにはペナルティポイントが課されます。
具体的なポイント配分は以下の通りです。
- アルバトロス(パーより3打少ない): +8ポイント
- イーグル(パーより2打少ない): +5ポイント
- バーディ(パーより1打少ない): +2ポイント
- パー: 0ポイント
- ボギー(パーより1打多い): -1ポイント
- ダブルボギーまたはそれ以上: -3ポイント
ステープルフォード方式のメリット
- 攻撃的なプレーを促進: バーディやイーグルといったアンダーパーのスコアに高いポイントが設定されているため、選手は積極的にピンを狙ったり、攻めのゴルフを展開する傾向が強まります。
- 大叩きの影響が限定的: たとえ1つのホールで大きくスコアを崩し(例えばトリプルボギーやそれ以上)ても、最大で-3ポイントのペナルティとなるため、一般的なストロークプレーのようにその1ホールで優勝争いから大きく脱落する可能性が低くなります。これにより、最後まで諦めずにプレーを続けるモチベーションを保ちやすくなります。
- 観客にとって分かりやすい: プラスポイントとマイナスポイントでスコアが変動するため、視覚的にスコアの動きを把握しやすく、観戦する側にとってもエキサイティングな展開が期待できます。
- アマチュアにも適している: 大叩きのペナルティが限定的であるため、アマチュアゴルファーがラウンドする際にも、精神的な負担を軽減し、より前向きにプレーを楽しめる側面があります。
ステープルフォード方式のデメリット
- 安定性よりも爆発力: 安定してパーを重ねるよりも、バーディやイーグルを多く奪う爆発力のある選手が有利になる傾向があります。
- 従来のゴルフの感覚と異なる: ゴルフは「いかに打数を少なくするか」という根源的なルールから逸脱するため、慣れていないプレイヤーや観客には違和感があるかもしれません。
バラクダ選手権は、PGAツアーで唯一このモディファイド・ステープルフォード方式を採用している大会であり、その独自のルールが毎年ドラマを生み出しています。
おもな出場選手
主催者からの発表があり次第お届けします。
初日の組み合わせ
主催者からの発表があり次第お届けします。

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