1. 視点の逆転:当たり前を疑うことから始まる
小学生の頃、初めて日本地図に触れて以来、私たちは「北が上、南が下」という構図を疑いようのない真実として受け入れてきました。しかし、1998年から10年間にわたり環日本海貿易の振興に携わった際、私はある一枚の地図に出会い、衝撃を受けました。それが、大陸側から日本列島を眺める「逆さ地図」です。
手元の世界地図を広げ、極東部分を上下逆さまにしてみてください。あるいは、地球儀を北極側から覗き込むように回してみてください。そこに現れるのは、私たちが知っている「孤立した島国・日本」ではなく、ユーラシア大陸の巨大な「外苑(がいえん)」としての姿です。

2. 「逆くの字」に刻まれた5千万年のドラマ
なぜ、日本列島はこのように折れ曲がった「逆くの字」をしているのか。その答えは、気の遠くなるような大地の営みにあります。
今から約5千万年前、かつて大陸の一部だったこの地は、地殻プレートの運動によって裂け始めました。1500万年前には、東日本と西日本がまるで観音開きのように回転しながら大陸から離れ、その背後に「日本海」という巨大な窪みが生まれました。
さらに500万年前、一度離れた東日本が西日本へと圧縮されるように衝突します。その激しい衝突の痕跡こそが、新潟から静岡へと続く巨大な溝「フォッサマグナ」であり、その圧力によって押し上げられたのが峻厳な日本アルプスなのです。逆さ地図で眺めると、この列島の歪み(ひずみ)は、まさに大陸と太平洋がせめぎ合った「衝突の最前線」であったことが生々しく伝わってきます。

3. 固定観念を脱ぎ捨てる「逆転の発想」
この「逆さ地図」の視点は、軍事専門家や、対岸のロシア、朝鮮半島の人々にとっては日常の構図かもしれません。しかし、太平洋側を「表」と信じて疑わない私たちにとって、この視点は固定観念を打ち破る「逆転の発想」そのものです。
日本海は「端の海」ではなく、列島という防波堤に守られた「豊かな内海」に見えてきます。新潟や富山、北九州といった都市は、広大な大陸マーケットへの「最前線の玄関口」としてその重要性を主張し始めます。
4. 結び:新しい視点が、新しいアイデアを生む
普段、当たり前だと思っている常識のフィルターを一度外してみる。物事を180度違う角度から眺めてみる。それは地図に限ったことではありません。ビジネスの課題、人間関係、あるいは社会の閉塞感――。それらも視点を変えるだけで、全く別の解決策や斬新なアイデアが見えてくるはずです。
富山県で販売されている一枚の「逆さ地図」は、私たちに教えてくれます。「正解は一つではない。角度を変えれば、世界はもっと広く、自由になる」ということを。

大陸側から日本列島を見た、いわゆる逆さ地図は
富山県が一部300円で販売しています。
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販売所、入手方法がわかりますよ
https://www.pref.toyama.jp/1510/kensei/kouhou/kankoubutsu/kj00000275.html
















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