伝統の一戦,今年最後のメジャー大会,「全英オープン The Open」が,いよいよ7月16日より4日間のふたをあけます。
今年の会場は、イングランドのロイヤルバークデイル・ゴルフ俱楽部。
日本から参戦する,松山英樹ら6選手を中心に,大会の概要・コースの特徴・日本人選手の顔ぶれ・放送予定などを,速報とともにお届けします。


大会の概要
大会の名称 全英オープン The Open
日程 2026年 7月16日(木)~7月19日(日)
開催コース イングランド ロイヤルバークデイルGC
主催者 The R&A PGA
賞金総額 1700万ドル 優勝賞金 310万ドル
前回優勝者 スコッティ・シェフラー
コース紹介
全英オープン(The Open Championship)の開催コースとして、世界中のゴルファーから「最も公平で、かつ最もタフなリンクス」と称えられるロイヤルバークデール・ゴルフクラブ(Royal Birkdale Golf Club)について、その概要と名物ホールをご紹介します。
■ ロイヤルバークデールGCの概要
- 所在地: イングランド北西部マージーサイド州サウスポート(リバプール近郊のアイリッシュ海沿い)
- 創設: 1889年(1951年に国王ジョージ6世より「ロイヤル」の称号を授与)
- コースの特徴:
- 「平らなフェアウェイ」と「巨大な砂丘」: 通常のリンクスコースに見られるような「どこに跳ねるか分からないフェアウェイの不規則なアンジュレーション(マウンド)」が比較的少ないのが最大の特徴です。ホールの大半が巨大な砂丘(デューンズ)の谷間を縫うようにレイアウトされており、フェアウェイ自体はフラットで、ティグラウンドから攻めルートがはっきりと目視できます。そのため、「グッドショットには必ず見返りがあり、ミスショットには厳格なペナルティが科される、最もフェアなリンクス」と評価されています。
- 風の計算: 砂丘が壁の役割を果たすため、地表と上空で風向きや強さが異なることが多く、リンクス特有の海風をどう読むかがスコアメイクの鍵となります。
- アイコニックなクラブハウス: 1935年に建てられた、白を基調とした「アール・デコ調」の美しいクラブハウスは、砂丘の海を航行する「豪華客船(オーシャン・ライナー)」をイメージしてデザインされており、コースの象徴となっています。
- 歴史的名勝負: ピーター・トムソンの全英5勝のうち2勝(1954年の初優勝、1965年の最後の優勝)の舞台となったほか、アーノルド・パーマー(1961年)、トム・ワトソン(1983年)、そして2017年にはジョーダン・スピースが劇的な復活劇でクラレット・ジャグを掲げた場所としても有名です。
■ 名物・注目ホール
ロイヤルバークデールには「弱いホールが一つもない」と言われますが、特に世界的に有名な名物ホールや、勝負の鍵を握る難関ホールをピックアップします。
① 12番ホール(Par 3 / 183ヤード)~世界屈指の美しいパー3~
全英オープンのローテーション(開催候補地)の中でも「最高峰のショートホール」と評される、バークデールのシグネチャーホールです。
- 特徴: 実際には海は見えませんが、コース内で最も海に近い場所に位置します。すり鉢状の巨大な砂丘に囲まれた細長いグリーンが特徴で、手前は急斜面のランオフエリア(刈り込まれた傾斜)になっており、少しでもショートすると手前に転がり落ちます。
- 難わしさ: グリーン周りは深く切り立ったアリの巣のような「ポットバンカー」と深いラフでガッチリとガードされており、さらに右から左へと吹き抜ける強い横風が、クラブ選択とショットの精度を極限まで狂わせます。
② 6番ホール(Par 4 / 499ヤード)~コース最難関のタフホール~
フロントナインの終盤に待ち受ける、誰もがパーで上がれば大満足とする最難関(ハンディキャップ1)のホールです。
- 特徴: 距離が500ヤード近くある上に、左から右へと大きくドッグレッグしています。
- 攻略: ティショットは左右のバンカーを避けて極めてタイトなフェアウェイへ運ぶ必要があり、セカンドショットもわずかに打ち上げとなるグリーンへ、長いクラブでの正確なコントロールが要求されます。
③ 16番ホール(Par 4 / 438ヤード)~「ザ・パーマー・プラーク」~
数々のドラマを生んできた、歴史的価値の高いミドルホールです。
- 特徴: このホールの右側ラフ(大きなブラックベリーの茂みの近く)には、アーノルド・パーマーの記念プレート(Plaque)が埋め込まれています。
- エピソード: 1961年の全英オープン最終日、パーマーは激しい風雨の中、右の深いラフと茂みの中から6番アイアンで強烈なショットを放ち、グリーンに乗せてパーをセーブ。そのまま優勝へと突き進みました。この伝説の一打を称えるプレートは、今もゴルフファンの聖地となっています。
④ 7番ホール(Par 3 / 177ヤード)~ドーナツバンカー~
もう一つの印象的なパー3です。
- 特徴: まるで「ひっくり返したお皿(受けグリーン)」のような、中央が高く周囲が落ち込んでいる小さなグリーンです。
- 罠: グリーンを外すと四方八方に配置された計7つのポットバンカーがボールを吸い込みます。特に、手前にある中央に砂のない島が残された通称「ドーナツバンカー」は、視覚的にもゴルファーに強いプレッシャーを与えます。
⑤ 17番ホール(Par 5 / 567ヤード)~終盤のドラマを生むロング~
かつては非常にタフなパー4として選手を苦しめましたが、近年はバックティが新設され、ドラマの生まれやすいパー5へと変更されました。
- 特徴: 自然の窪地(デル)にすっぽりと収まったグリーンへと向かうホール。2オンを狙うリスクとリワード(報酬)のバランスが絶妙で、2017年大会でジョーダン・スピースが13番のトラブル後にイーグル・バーディを奪って勝負を決めた、終盤の最重要ホールです。
全英オープンが開催されるたびに、風と砂丘が織りなす最高峰のドラマを演出するロイヤルバークデール。そのフラットなフェアウェイとは裏腹に、一歩でも外せば牙を剥くブッシュと砂丘のコントラストは、まさにリンクスゴルフの真髄と言えます。
The Openの会場は
昨年度の開催コース,「ロイヤルポートラッシュ」を含め,以下の名門コースで順繰りに開催される。
- ロイヤル・リバプール・ゴルフクラブ(イングランド)
- セントアンドリュース・リンクス・オールドコース (スコットランド)
- カーヌスティ・ゴルフリンクス・ (スコットランド)
- ミュアフィールド (スコットランド)
- ロイヤルポートラッシュ(北アイルランド)
- ロイヤル・パークデール・ゴルフクラブ (イングランド)
- ロイヤル リザム&セント・アンズ・ゴルフクラブ (イングランド)
- ロイヤル・セント・ジョーンズ・ゴルフクラブ (イングランド)
開催コースの不文律
全英オープンのコースは、必ず海に沿ったシーサイドリンクスに限ると言う不文律と、あるがままの自然の中のコースであり、蛸壺バンカーや、フェアウエイとは形容できないようなタフなホールも多く、また、海辺の強風のなかでのプレイを強いられるかと思えば、びっくりするような穏やかなコンディションの日もある
放送予定(日本時間)
CS放送 ゴルフネットワーク
| 7月17日(木) | 14:30~04:00 延長05:00まで |
| 7月18日(金) | 14:30~04:00 延長05:00まで |
| 7月19日(土) | 18:00~04:00 延長05:00まで |
| 7月20日(日) | 17:00~03:00 延長06:30まで |

おもな出場選手
6月10日時点で,日本からの参戦者は,松山英樹 星野陸也 今平周吾 金谷拓実 阿久津未来也 河本力
注目すべき選手は次のとおり。
スコッティ・シェフラー ザンダー・シャウフェレ ローリー・マキロイ シェーン・ローリー コリン・モリカワ ジャスティン・トーマス ジャスティン・ローズ トミー・フリートウッド セップ・ストラカ ベン・グリフィン ラッセル・ヘンリー M.マクネリ A.ノバク ルドビク・オーバーグ コリー・コナーズ ニック・テイラー ほか



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