全米プロ選手権を終えた次週は、チャールズ・シュワブチャレンジが開催されます。。
テキサスで行われるこの大会の概況、放送予定・おもな出場選手・初回の組み合わせとともに、試合の経過を追っていきます!
大会の概要
1946年より例年5月のメモリアルデイ週末に、テキサス州フォートワースのコロニアル・カントリークラブで開催されている、予選のない招待大会で4日間のストロークプレイ。
大会の初期,ベン・ホーガンが前人未到の5勝を記録。別名「Hogan`s Alley」(ホーガンの小道)といわれる大会です。
大会の名称 チャールズ・シュワブ・チャレンジ
日程 2026年 5月28日(木)~5月31日(日)
開催コース テキサス州 コロニアル・カントリークラブ
賞金総額 990万ドル 優勝賞金 178.2万ドル
前年度優勝者 ベン・グリフィン
開催コースについて
PGAツアー「チャールズ・シュワブ・チャレンジ」の舞台であるコロニアル・カントリークラブ(テキサス州フォートワース)について、トーナメントを戦うプロゴルファーの視点、そしてコースマネジメントや設計の観点から解説します。
1936年に開場し、故ベン・ホーガンが通算5勝を挙げたことから「ホーガンズ・アレイ(ホーガンの路地)」の異名を持つこの歴史的名門は、近年大きな変貌を遂げました。
1. ギル・ハンスによる大改修(2024年完成)のプロ視点
2023年大会の直後から約11ヶ月、2,000万ドル(約30億円)以上を投じて、世界的名匠ギル・ハンス氏による全面的なリノベーション(1941年全米オープン当時の姿への原点回帰)が行われました。プロの攻略に直接影響を与える主な変更点は以下の通りです。
- グリーンの高さ変更とアンジュレーションの刷新 過去の改修でツアープロ対策として不自然に空中へ突き上げられていた(砲台化していた)グリーンを、本来の地面の高さへと引き下げました。これにより、メンバーのプレーアビリティが向上した一方で、プロに対しては「ただ手前から転がせば乗る」というわけではなく、コンパクション(硬さ)と傾斜を計算したより高度なキャリーの精度とスピンコントロールが要求されるようになっています。
- コンクリート護岸から自然な「バランカ(荒地・排水溝)」へ コース内を流れるクリークや排水エリアにあった無機質なコンクリート壁を取り払い、砂地と自生する野草を配した「テキサス・ウォッシュ(バランカ)」へと変貌させました(ハンス氏が手掛けた2023年全米オープン会場のLACCと同様の手法です)。 プロにとっては、コンクリートに跳ねて池に入るような単純なペナルティではなく、「運が良ければ打てるが、最悪のライからの一か八かのリカバリーか、アンプレヤブルか」という、プロの技術と決断力を試すエキサイティングなエリアになっています。
- 最先端のグリーン管理システム(ハイドロニクス)の導入 テキサスの猛烈な夏に備え、グリーン下に冷温水を循環させて地中温度をコントロールする最新システム(Hydronics)が導入されました。これにより、トーナメント開催時には常に均一で、ツアー基準の極めて高速かつコンディションの良いベントグラス・グリーンが維持されます。
2. コース特性とプロが求める攻略スタッツ
総距離は7,289ヤード(パー70)と、現代のPGAツアーにおいては決して長いコースではありません。しかし、だからこそ「飛ばし屋が圧倒的に有利とはならない、引き出しの多さが試されるコース」であり続けています。
- 求められるのは「正確なライン出し」と「球筋の打ち分け」 ドッグレッグが多く、伝統的なペカンやオークの巨木がフェアウェイに張り出しています。ただドライバーで320ヤード飛ばしても、木が邪魔でピンを狙えないアングルに落ちればノーチャンスです。ティショットでは、3番ウッドやユーティリティ、アイアンによる距離のコントロールと、左右どちらのサイドに置くかというアングル(目線)の作り方がすべてを決めます。
- 「ホロウド・グラウンド(Horrible Horseshoe:恐るべき蹄鉄)」の切り抜け方 3番(483yd/Par4)、4番(252yd/Par3)、5番(481yd/Par4)の3ホールは、その形状から「恐怖の蹄鉄」と呼ばれ、ツアー屈指の難関ミニルートとして知られます。 特に5番は、右側にトリニティ川のライン(現在はバランカ)、左側に木々が構えるタイトなホールです。改修によって右サイドのラフが削られ砂地(バランカ)になったことで、ティショットのプレッシャーがさらに増しました。プロとしては、ここでボギーを叩かずに「耐えのゴルフ」をし、他のチャンスホールでバーディを奪うという明確なゲームプランのメリハリが必要です。
プロの目から見た「チャールズ・シュワブ・チャレンジ」の価値
この大会は、マスターズや全米オープンといったメジャー大会の直後の時期に開催されることが多く、プロにとっては精神的・肉体的なタフさが求められる過酷な一戦です。
しかし、全米プロゴルフ選手権などの激闘を終えたトッププレーヤーたちがこぞって参戦するのは、このコロニアルが持つ「ショットメーカーを正当に評価する設計」への敬意があるからです。力任せのゴルフではなく、クラブフェースの面を感じながらラインを出していく、まさにベン・ホーガンが体現したような「純粋なゴルフの技術」が問われる場所。それが、現代のコロニアル・カントリークラブです。
こちらのPGAツアー公式動画では、ギル・ハンス氏による11ヶ月の劇的なコース改修の裏側と、新しく生まれ変わった8番・13番・16番などのホール形状を美しい空撮映像とともに詳しく確認できます。
Colonial CC Renovation – PGA TOUR Originals
放送予定
日本での放送予定は以下のとおり(日本時間)
CS放送 ゴルフ・ネットワーク
| 5月29日(金) | 05:00~08:00 |
| 5月30日(土) | 05:00~08:00 |
| 5月31日(日) | 02:30~07:30 (延長08:00まで) |
| 6月1日(月) | 02:00~07:00 (延長11:30まで) |
インターネット配信 U-NEXT
全試合生中継

おもな出場選手
おもな出場選手は以下のとおり。
ベン・グリフィン スコッティ・シェフラー ニコ・エチャバリア ジョーダン・スピース キム・シウ リッキー・ファウラー ミン・ウー・リー アダム・スコット ウィンダム・クラーク ほか
日本からは、松山英樹・久常涼選手・中島啓太・金谷拓実・平田憲聖の5人全員が出場予定です。
初日のスタート時間(日本時間)
初日の天候は、晴れ。最高気温32℃、風は微風の予想とゴルフ日和です。
日本人選手の組み合わせは次のとおり。
| 22:39 | out | 中島啓太 J.スーパー D.スキンズ |
| 01:40 | out | ケビン・ロイ C.フィリップス 久常涼 |
| 21:55 | in | 松山英樹 A.スモーリー R.マッキンタイヤ |
| 01:40 | in | 金谷拓実 A.スマザーマン M.パボン |
| 03:19 | in | 平田憲聖 C.ランプレクト K.ベントゥーラ |
初日の結果
初日、松山英樹・久常涼は共に4アンダー・15位タイの好位置につけた。
首位に立っているのは、6アンダー・R.ジェラルド、A.パットナム、E.ファンローエン、キム・ジュヒョンの4選手。
初日を終えて、日本人選手の順位は次のとおり。
| 15T | 松山英樹 | -4 |
| 久常涼 | ||
| 41T | 平田憲聖 | -3 |
| 54T | 金谷拓実 | -1 |
| 中島啓太 |
松山英樹2位タイに浮上
予選ラウンドを終えて、松山英樹が首位と1打差に迫るトータルー9・2位タイに浮上してきた。
久常涼は2日目を2アンダー、トータルー6で14位タイに。
予選ラウンドを終えて、日本人選手の順位は次のとおり。
| 2T | 松山英樹 | -9 |
| 14T | 久常涼 | -6 |
| 25T | 中島啓太 | -5 |
| 66T | 金谷拓実 | -2 |
| 97T | 平田憲聖 | +1 |
3日目の結果
3日目、松山英樹は前半いまひとつだったが、後半にリカバリー。結局、この日をイーブンパーにまとめて順位を首位と3打差の5位タイとした。
久常涼がこの日を9オーバーと大乱調を来たし、一挙に順位を72位と下げている。
中島啓太は3日目を1オーバー、順位は27位タイに。
優勝は、12アンダーのラッセル・ヘンリー。18ホールを終えて、E.コールとともにー12の首位タイとなり、プレーオフの末1巡目でバーディを奪っての優勝となった。
3日目を終えて、日本人選手の順位は次のとおり。
| 5T | 松山英樹 | -9 |
| 27T | 中島啓太 | -4 |
| 65T | 金谷拓実 | +1 |
| 72T | 久常涼 | +3 |
松山英樹13位タイに
最終日、ー9でスタートした松山英樹は、この日を1オーバーでホールアウト。トータルー8・13位タイに後退した。
中島啓太も最終日をイーブンパーとして、28位タイに。
大会を終えて、日本人選手の順位は次のとおり。
| 13T | 松山英樹 | -8 |
| 28T | 中島啓太 | -4 |
| 54T | 金谷拓実 | E |
| 66 | 久常涼 | +2 |






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